- 発行日 :
- 自治体名 : 京都府久御山町
- 広報紙名 : まちの総合情報紙 広報くみやま 令和7年8月1日号 No.1172
■あなたは何で移動しますか?
▽あって当たり前?
バスやタクシーは、鉄道駅のない久御山町において大事な移動手段です。そんな公共交通は「あって当たり前」だと思っていませんか。
▽日頃から利用してみませんか
公共交通業界では、運転士不足と利用者の減少が深刻な問題となっています。町内のバス路線は、宇治大久保淀線、大久保中書島線、イオン松井山手線の3路線を京都京阪バスが運行していますが、7月31日をもってイオン松井山手線が運行休止となりました。
「自家用車があるから大丈夫」そう思っている人もいつかは免許を返納する日がくるかもしれません。その時にバスやタクシーは町内を走っているでしょうか。
公共交通は乗り合いのため環境に優しく、自家用車のように維持費もかかりません。バス停まで歩くことで良い運動にもなります。そんなメリットのある公共交通を将来の自分や次世代のために日頃から利用し、将来の交通手段を守っていきませんか。
■利用者さまがいてこそ
京都京阪バスは、10人程度運転士が不足しており、大きな課題となっています。そんな中、地域交通を支える運転士の山條さんに話を聞きました。
[京都京阪バス運転士 山條聖(やまじょうきよし)さん]
▽地域に役立つ仕事がしたい
「元々違う業種の仕事をしていましたが、小さい頃から乗り物が好きで地域に役立つ仕事がしたいと思い運転士になりました」と運転士を志したきっかけを話す山條さん。
「安全・確実に目的地に移動できるのがバスの強みです。ゆっくりブレーキを踏むようにし、常に乗り心地を意識しています。一日事故なく無事に業務を終えられるとホッとしますし、達成感がありますね」と命を運ぶ責任とやりがいを口にします。
▽移動手段の1つとして
「減便が進む中で利用者さまから『この便がなくなったら困る』との声をいただくことがあります。これ以上減便とならないように、できる限り地域に貢献していきたいと思っています」と思いを語ると、「公共交通は利用者さまがいてこそ活躍できる仕事です。通勤、通学時間帯は多くの人に利用いただいていますが、昼間は空席が目立っているのが現状です。お出かけや買い物、通院などの移動手段の1つとして候補に入れていただけるとありがたいです」と呼びかけます。
▽コロナ禍で18パーセント減
約110万人。これは令和6年度の京都京阪バス宇治大久保淀線の年間利用者数です。コロナ禍以前の令和元年度は約134万人で、約18パーセントの利用率減となっています。日常が戻った今も利用者数は戻らないままです。
■久御山町地域公共交通ガイドマップ〉
最寄りの鉄道駅へのバス路線図や町内の見所スポット、バスの乗り方がわからないという人でも安心の「乗り方基礎知識」などを一冊にまとめたガイドマップです。役場やゆうホールなどの公共施設に設置しています。
詳しくはこちら(本紙4ページにQRコードを掲載しています)
■きょうとエコサマー
8月25日(月)まで京都京阪バスを含む京都府内の対象のバスなどを「保護者1人につき、小学生2人までの運賃が無料」で利用できます。
詳しくはこちら(本紙5ページにQRコードを掲載しています)
■運転士募集しています!
路線バスの維持には運転士の確保が急務です。京都京阪バスでは、運転士を募集しています。「地元で働きたい」「乗り物が好き」そんな思いを持つ皆さん、地域交通を支えるドライバーになりませんか。
■こんな気配り知っていますか
京都京阪バスでは全車両に優先座席を設置しています。車椅子やベビーカーのままでも乗車できます。席は譲り合って利用しましょう。
つり革にもこだわりがあります。一般的なつり革よりも持ち手が大きく、握りやすい仕様になっており、転倒などの事故防止に配慮されています。