- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府大阪市浪速区
- 広報紙名 : 広報なにわ 令和7年12月号
■HIV・エイズについて正しい知識を持ち、感染を予防しましょう!
◇エイズってなに?
「エイズ」とはHIVというウイルスに感染し、免疫力が下がることで様々な病気になった状態のことです。ウイルスを体内から完全になくす方法は見つかっていませんが、薬の内服によりウイルスの増殖を抑え、エイズの発症を予防できるようになってきています。早く治療を開始すれば通常と変わらない生活を送ることが可能になっています。
◇HIVの感染経路って?
主な感染経路は性行為、血液感染、母子感染ですが、最も多いのは性行為です。血液、精液、膣分泌液が粘膜(尿道の先や膣や肛門の中、口の中など)に直接触れると感染する可能性があります。感染を防ぐためには、コンドームを正しく使いましょう!
◇こんなことでは感染しません!
HIVは感染力の弱いウイルスなので、日常生活でHIVに感染する心配はありません。
□握手をする
□つり革をにぎる
□同じ食べ物をつつく、コップの回し飲み
□キスをする
□衣類・シーツ・タオルなどの共有
□蚊に刺される
□便座に腰をかける
□風呂・プールに入る
□せき・くしゃみで唾液がつく
□楽器やマイク・文房具などの共有
■大阪市では、匿名・無料で受けられるHIV検査を実施しています!
性感染症の感染初期には、検査を受けても正確な判定ができない期間(ウインドウ期)があり、個人差があります。HIV検査は感染したと思われる日から、3か月以降に受けてください。
検査はホームページをご確認ください
■梅毒ってどんな病気?
〇性的な接触によって感染する性感染症の1つで、梅毒トレポネーマという細菌に感染する事によりおこる全身性疾患です。
〇初期症状として陰部、口唇部、口腔内に、しこりが生じたり、股の付け根の部分(鼠径部)のリンパ節が腫れることがあり、また、しばらく経つと全身のリンパ節が腫れるほかに、発熱、倦怠感、関節痛などの症状や「バラしん」と呼ばれる特徴的な全身性発しんが現れることがあります。
梅毒に感染していると、性器など感染部位の粘膜が傷つき、HIVなど他の性感染症にもかかりやすくなります。
■梅毒患者が増加しています!
〇2018年をピークに患者数は減少傾向でしたが、2022年から患者が急増しました。近年は女性患者の割合が増え、50%以上となっています。(2024年の患者の男性:699人、女性:839人)女性患者では20歳代が68.5%を占めています。(約9割が10~30歳代です)
〇症状が消えても、梅毒は抗生物質で治療しない限り完治しません。
性感染症予防にはあらゆる性行為の際にコンドームを正しく使用することが重要です!
問合せ:区役所 保健福祉課(地域保健活動)
【電話】6647-9968【FAX】6644-1937
