- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府堺市
- 広報紙名 : 広報さかい 2025年6月号
近年、気候変動の影響による豪雨が全国で増えており、大規模な被害が発生しています。本市でも、令和4年に1時間あたり99mmの雨が降り、家や車両が浸水する被害が発生しました。降った雨が「どのように川や海に排出されるのか」、「自分や家族の命を浸水被害から守るためにどのように行動すべきか」などを紹介します。
■雨水はどこへ行く?
◇側溝から地下の雨水管へ
落ち葉やごみなどで側溝のふたや雨水ますが詰まると浸水の原因になります。雨水管の効果を最大限に発揮させるために、ごみを捨てないことや、泥や落ち葉の掃除に協力をお願いします。
◇一時的に雨水をためる雨水調整池
雨水管から水があふれるのを防ぐため、一時的に雨水を貯留する施設です。雨がやんだら、たまった雨水を雨水管に排出します。大きなものでは25mプール35杯分もの水をためることができます。
◇いよいよ供用開始!浸水から都市を守る古川下水ポンプ場
下水ポンプ場は、雨水管を流れてきた雨水をくみ上げて海や川へ排出する施設です。
4月に供用を開始した古川下水ポンプ場は、1分間に25mプール4杯分の水を排出する能力があります。
■雨のリスクを知る
積乱雲や低気圧の発生などは予測が難しく、急な大雨になることがあります。
防災マップで、洪水などにより浸水する可能性がある場所や土砂災害の発生が懸念される場所を確認しましょう。災害が発生する恐れがある場合は、テレビや防災アプリなどで情報をこまめに取得し、事前の避難や命を守る行動を確認しましょう。
◇ハザードマップで見るポイント
・自宅のある地域
・家族の職場や学校のある地域
・通学・通勤に使う道路
・避難所
◇命を守る行動は
・事前に避難所などへ避難する
・家か近所の高い建物の2階以上に避難する
◇いざというときのための防災情報
・大阪防災アプリ
・防災マップ
巻末の「わが家の避難計画」を作成し、家族で共有しましょう。
■市の施設整備と市民の皆さんの日ごろの備え、どちらも大切です
豪雨の被害を防ぐため、上下水道局では雨水を海や川へ流すための雨水管やポンプ施設などの整備に取り組んでいます。一方、昨今発生している災害級の雨には施設整備だけでは対応できない状況も考えられます。その際は市民の皆さんの適切な避難行動が重要です。日ごろからハザードマップなどで浸水の可能性がある場所を確認し、家族や近所の方と災害時の行動について話し合い、避難計画や備蓄の準備をしましょう。
(下水道施設課 坂下直也)
※詳細は、広報紙P.4~P.5をご覧ください。
問合せ:上下水道局お客様センター
【電話】0570-02-1132
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