- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府堺市
- 広報紙名 : 広報さかい 2025年6月号
歯は食べる時だけでなく、話したり表情を作ったりするために重要なものです。また、歯と口の健康は、全身の健康にも深く関わっていると言われています。今回は、歯と口の健康を保つためのポイントをお伝えします。
・歯周病の疑いがある人の割合:47.9%(約2人に1人)
出典:令和4年歯科疾患実態調査(厚生労働省)
・未処置のむし歯がある人の割合:31.6%(約3人に1人)
出典:令和4年歯科疾患実態調査(厚生労働省)
■歯科医師からのアドバイス!
歯と口を健康に保つためには、どのようなことに気を付ければいいのか、歯科医師に聞きました。
(堺保健センター歯科医師)
Q:むし歯になりにくいおやつはありませんか?
A:口の中に残りやすく砂糖の多いチョコレートなどはむし歯になりやすく、果物などはむし歯になりにくいおやつです。
また、おやつの回数が増えるほどむし歯になりやすいので1日2回までにし、時間を決めて食べることを心掛けましょう。おやつの内容と回数に気を付けましょう。
Q:不調がなくても、健診は受けるべきですか?
A:何も不調がない時にこそ、健診を受けましょう。
初期のむし歯や歯周病には、自覚症状がほとんどありません。
初期の時点で疾患を見つけておけば、治療の回数も費用も少なく済みますが、進行してからでは治療も複雑になり、回数もかかります。口の中に不調がなくても、定期的に健診を受けて健康な状態を保ちましょう。
・「早く健診・治療をすればよかった」と思う人の割合:71.3%(約4人に3人)
出典:歯科医療に関する一般生活者意識調査2020(日本歯科医師会)
・過去1年間に歯科検診を受けた人の割合:65.9%(約3人に2人)
出典:令和4年度健康に関するアンケート調査(堺市)
■Study
◇要注意な病変口腔がん
口腔(こうくう)がんは口の中にできる悪性腫瘍です。
舌にできる場合が多く、初期は口内炎のような見た目で、症状もあまりありません。しかし、進行すると痛みやただれ、出血が見られるようになります。
口腔がん予防のため、禁煙、適度な飲酒などを心掛けましょう。また、2週間以上続く口内炎がある場合、歯科か耳鼻咽喉科で受診しましょう。
その他の病変は、広報紙P.6のQRコードからご覧ください。
◇健口体操でオーラルフレイル予防
オーラルフレイルとは口の機能全般の衰えのことです。
老化などで食べる、飲み込むなどの機能が低下し、放置すると食事や会話が難しくなり、全身の不調につながります。しかし、早期に対策することで、健康な状態に近づけることができます。
《ウェブ講座「オーラルフレイルについて」》
期間:6月1~30日
受講は、広報紙P.6のQRコードからご覧ください。(5月31日までは口腔がんの講座を配信)
問合せ:堺市歯科医師会
【電話】243-0111
【FAX】243-8500
■セルフケアも大切に!
口の健康状態をチェックすることで、歯周病の予防や早期発見につながります。次のチェック項目に1つでも該当すれば、歯周病かもしれません。速やかに歯科で受診しましょう。
◇セルフチェック表
・歯ぐきが赤くはれる
・歯と歯の間に食べ物がはさまる
・口臭が気になる
・朝起きた時口の中がネバネバする
・ぐらついている歯がある
・歯を磨くと歯ぐきから出血する
・歯が浮いた感じがする
■歯科検診を受けよう!
◇堺市成人歯科検診
問診や口腔内診査、口腔衛生指導などが受けられます。
(71歳以上は口腔機能検査あり)
対象:
・20・25・30・35・40・50・60・70~74歳の方
・生活保護か中国残留邦人等支援給付を受けている75歳以上の方
場所:実施協力医療機関
有料・要申込:電話で実施協力医療機関へ
問合せ:健康推進課
【電話】222-9936
【FAX】228-7943