- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府池田市
- 広報紙名 : 広報いけだ 2025年12月号
Q お餅を喉に詰まらせたときの対処法を教えてください。
A 厚生労働省の人口動態統計(4年)によると、「食物の誤えんによる気道閉塞(へいそく)」で亡くなった方は年間4,600人以上で、その9割以上が65歳以上です。餅による事故は1月、特に三が日に集中しやすいことが知られています。予防の基本は小さく切る、少量ずつ・よく噛むことです。食べる前にお茶や汁物で喉を潤し、流し込まないようにしましょう。ご家族や介護者は無理に食べさせず、食べる様子を見守ってください。
万一喉に詰まった場合、意識があるときはまず強い咳(せき)を促すことが第一です。取れないときは背部叩打法を行い、それでも効果がなければ腹部突き上げ法(ハイムリック法)を試みます。ただし高齢者は内臓損傷の危険があるため、圧迫の強さに注意が必要です。周囲に人がいれば119番通報とAEDの手配を依頼し、単独のときも早めに通報しましょう。「掃除機で吸い取る」方法は危険で、かえって餅を奥に押し込む恐れがあります。絶対に行わないでください。口の中に餅が見えていて指で安全に取り出せる場合のみ対応して構いませんが、見えないものを手探りで探さないでください。
意識がなくなった場合は、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始してください。訓練を受けていない方は胸骨圧迫のみで構いません。人工呼吸は異物を押し込む危険があるため家庭では推奨されません。異物が見える場合のみ取り除き、見えない場合は圧迫を中断しないことが大切です。窒息は一刻を争う緊急事態であり、高齢者は急変しやすいものです。常に119番通報を最優先に考え、咳・背部叩打・腹部突き上げ・心肺蘇生を状況に応じて速やかに行ってください。
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