- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府泉大津市
- 広報紙名 : 広報いずみおおつ 令和7年6月号
人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。
■6月1日は人権擁護委員の日
皆さんは、「人権擁護委員」という言葉を聞いたことがありますか?人権擁護委員とは、法務大臣が委嘱した民間のボランティアの人たちのことで、人権に対する理解が深く、人権相談や、人権の考えを広めるための啓発活動を行っています。全国に約1万4000人が在籍し、積極的な活動を行っています。
現在、本市では6人の人権擁護委員が活動しており、例えば市内の小中学校を訪れ、思いやりの心の大切さなど、豊かな人権感覚を身につけることを目的とした「人権教室」の開催などを行っています。
最近の人権教室では、『待ち合わせ場所に着いたとき、友だちからLINEで「なんで来たん?」とだけ送られてきたらどう思うか。』という身近な例を挙げて一緒に人権について考えました。
来たらだめだったのかなと怒られた気分になる人もいれば、移動手段を聞かれたと思う人もいるなどいろいろな解釈ができることから、言い方や伝え方ひとつで、相手に違う意味で受け取られてしまうことがあり、トラブルになることもあると学びました。そして、トラブルにならないためにはどのような伝え方をしたらよいか、相手の立場になってものごとを考えることの大切さを、生徒たちと一緒に学び、活発な意見交換をしました。
他にも「人権の花」運動という、花の種を児童たちと一緒に植え、子どもたちが協力して育てることで、生命の尊さを実感し豊かな心を育むことを体得することを目的とした活動もしています。
また、憲法週間や人権週間には街頭で啓発物品を配布するなどの啓発活動を行っています。そして、さまざまな人権問題で悩みを抱えている人のために市役所では毎月第4水曜日に人権相談を実施し、助言や提案、適切な支援を受けられる窓口への案内なども行っています。
もし、いじめや虐待、セクハラや家庭内暴力、インターネット上の人権問題、同和問題など、困っていることがあれば人権擁護委員にご相談ください。相談は無料で、相談内容についての秘密は厳守します。まずは、ひとりで悩まずお気軽にご相談ください。