- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和8年1月号 No.1454
■守り継がれる鵜殿のヨシ原
日本の伝統芸能文化・雅楽にとって重要な鵜殿のヨシは、高槻が誇る地域資源です。先人たちの思いを受け継ぎ、ヨシ原焼きや調査研究などを通じ、多くの人たちがその豊かな生態系を守り続けています。
◆豊かな生態
○広大な自然 育まれる良質なヨシ
ヨシ原の概略:
・約75ha(甲子園球場約19個分)
・淀川沿い約2.5km 最大幅約400m
・大阪みどりの百選
・関西自然に親しむ風景100選
ヨシの生態:
・約5mと背が高く、太い
・陸域ヨシで、水域ヨシと比べ弾力性に富む
◆守る組織
○コンソーシアム 連携して未来につなぐ
市は雅楽協会などと「雅楽の楽器篳篥用ヨシ保全コンソーシアム」を設立。今後、雅楽団体や地元、国と協力して、除草作業など、ヨシ原の保全に取り組みます。
メンバー:雅楽協会、鵜殿のヨシ原保存会、上牧実行組合、高槻市
オブザーバー:文化庁、国土交通省淀川河川事務所
◆守る人々
○守り人たちの活動 ヨシ原に寄せる思い
・鵜殿のヨシ原保存会 会長 西村守さん
「約100年続いてきたヨシ原焼き。鵜殿の環境を守るために続けていきたいです」
地元に住む人たちの「ヨシ原を守りたい」という気持ちを大切に、毎年ヨシ原焼きを実施し続けている。
・鵜殿ヨシ原研究所 所長 小山弘道さん
「鵜殿の湿地や草原、生き物を未来につなげたい。堤防やヨシ原を散策してみませんか」
1975年から生態系の調査を開始。市民と共に観察、展示、ヨシの活用などに取り組む。
・上牧実行組合 組合長 木村和男さん
「コロナ禍でヨシ原焼きが中断、つる草が繁茂する危機も。協力して乗り越えられ感謝しています」
宮内庁に納めるヨシを刈り取って30年。ヨシ原焼きを通じ守ってきた、良質なヨシの提供を続けている。
・雅楽協議会 鈴木治夫さん
「国、自治体、民間の協働でヨシの永続的な再生・保存を願っています」
雅楽を後世へと、令和4年からのべ2,500人余りの協力でつる草抜きを実施し、篳篥用ヨシの再生に尽力。
●歴史にも登場
◇鵜殿を愛した偉人たち
・平安時代、紀貫之が土佐日記に鵜殿を宿泊地として記述
・昭和7年、谷崎潤一郎が鵜殿を舞台にした小説「蘆刈(あしかり)」を発表
・昭和12年、牧野富太郎博士が鵜殿の生態の調査に訪問
■高槻で雅楽の魅力を体験しよう
雅楽協会との共催で、雅楽を見て、聴いて、知って、楽しむイベント「高槻雅楽フェスティバル(雅楽響宴・特別展示)」を芸術文化劇場で開催します。雅楽の公演と展示で、雅楽の魅力が体験できる絶好の機会です。
◆雅楽響宴 『聴いて楽しむ』
読者特別枠 申込順各20人
かつて楽人たちは、鵜殿のヨシを求めて高槻の地を訪れました。その高槻に現代の楽人が集い、舞台に立ちます。公演では、海外公演の実績がある団体など、個性と魅力ある八つの雅楽団体が一堂に会します。伝統の響きを新たな息吹とともに奏で、深遠な雅楽の世界をお届けします。
日時:1/31(土)14:00~16:00(第1部)、16:45~18:45(第2部)
場所:太陽ファルマテックホール
料金:各部1,500円
申込:1/6(火)からウェブ申込、窓口、電話で
問合せ:芸術文化劇場
【電話】671-9999
《第1部》
○博雅会(大阪)
大阪・関西万博にて「8時間耐久雅楽」を企画、演奏
○雅楽バサラ(関東)
伝統的な演奏にとらわれない奏法「婆娑羅」が語源
○平安雅楽会(京都)
恩賜財団平安義会を母体に設立。京都で最も古い民間雅楽団体
○Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble(東京)
令和6年に「創造する伝統賞」(日本文化藝術財団)を受賞
《第2部》
○雅楽道友会(東京)
元宮内庁の楽師を中心に、民間への雅楽の普及などを目的に発足
○天王寺楽所雅亮会(大阪)
重要無形民俗文化財である四天王寺の「聖霊会の舞楽」を伝承
○花舞鳥歌風遊月響雅楽団(関東)
日本古来の「四季折々の風情」をテーマに古典曲を奏で舞う
○大阪楽所(大阪)
宮中に伝わる雅楽の継承などを目的に結成。国内外で演奏を行う
◆特別展示 『知って深める』
高槻と雅楽の深いつながりや、古代から受け継がれてきた雅楽の歩みなどをパネル展示で紹介。公演当日の31日には、雅楽で用いられる楽器や面の実物を展示します。雅楽の奥深さを間近に感じることができますので、ぜひご来場ください。
日時:1/27(火)~31(土)
場所:太陽ファルマテックホール ロビー周辺
料金:無料
問合せ:文化スポーツ振興課
【電話】674-7649
