くらし 特集 森と山から生まれるお菓子(4)

■今月の高槻な人 畑昌子さんの好きなヒトandスポット

◆01 「ヒト」TAKATSUKI NA HITO
妙音寺 原田信水さん(中畑)
○景色も美しい高台の寺で、質素ながら豊かな生活。
畑さんの家から坂を上がった標高400mの地に建つ臨済宗の寺院。「ご住職の原田さんは、年中素足で、お堂も毎日磨き上げてきれいにされて、庭の奥で野菜を作ってそれを召し上がる。大変質素なんですけど、豊かな生活をされています。妙音寺さんから中畑を見渡すと、いい景色だなあと気分が晴れます」と畑さん。この場所で生まれ育った原田住職は、「ここにある風や光は、なにものにも代えがたいもの。桃源郷ですね」と。

◆02 「スポット」TAKATSUKI NA SPOT
高槻市立服部図書館(浦堂)
○知らない世界への冒険ができる図書館。
平成25年に開館した、高槻市内では一番新しい市立図書館。「インターネットで欲しい本を買うのもいいですけど、本屋さんもそうですが、ああこんな本もあるのかという発見があるから楽しいですよね。本屋さんと違って、古い本もあって無料で貸し出しをしてくれるから、知らない世界への冒険ができます。家からも一番近い図書館なので、お買い物帰りに時間があったら、寄りたくなる場所です」と畑さん。
・「料理の本がすごく充実しているのでよく借ります。最近は、店に置く詩集を探したりしました」と畑さん。

◆03 「スポット」TAKATSUKI NA SPOT
芥川緑地あたりからの景色(南平台)
○わざわざ見に行きたい“ザ・高槻”な景色。
[高槻市立自然博物館 あくあぴあ芥川]があり、令和6年には[芥川緑地健康づくり広場 アクトレ]が開園した芥川緑地。畑さんは、車で市街地へと向かう時にわざわざこの脇の道を通ることも多いそう。「このあたりから見えるのは、私にとっての“ザ・高槻”な風景。山があって、川が流れていて、田んぼもあって、家もあって、高いビルも見えて、高速道路も見ることができる。この景色を見ると、ちょっとウキウキします」

◆04 「スポット」TAKATSUKI NA SPOT
小鳥のさえずり
○季節ごとに聞こえてくる、まるでBGMな鳴き声。
自宅がある中畑や高槻森林観光センター周辺には、いろんな鳥がいると言う畑さん。「カフェの窓から見える庭にも、ルリビタキやキビタキがちゅんちゅん来てかわいいですよ。季節によって鳴き声が違うのですが、特に5・6月頃は、姿は見えないんですけどいろんな鳥が鳴いていて。お客様が『鳥のさえずりのBGMをかけてる?』っていうぐらい。『これは自然のさえずりなんだね。うれしい』と喜んでくださいます」

◆05 「ヒト」TAKATSUKI NA HITO
[山里リトリートねこ福]井上惠美子さん(原)
○自分の“大切”を再確認できるゆったりした場所づくり。
化粧品会社で研究員をしていた井上惠美子さんが、母親を在宅介護するために築130年超えの実家をリノベーション。平成28年から、イベントや講演会などを開催できるスペースに。「専門知識を日常に活かしたくて、石けん作りの他、味噌作りやヨガレッスン、音楽鑑賞会など、ていねいな暮らしの提案をいろいろやってます」と井上さん。「当店にもよくお越しくださいます。古い文化を大事にされ、ものを作るのがお好き。穏やかな雰囲気で、人を惹きつける魅力があります」と畑さん。