- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府高槻市
- 広報紙名 : 広報たかつき(たかつきDAYS) 令和7年6月号 No.1447
■車で30分で静かさと便利さを行き交うことができる高槻。
ー2年間お菓子の勉強をされて、今店内には本当に多くのお菓子が並んでいます。何種類ぐらいあるんですか?
▽「大体35種類前後です。オープン当初は半分ぐらいでしたから、増えてますね」
ーその中でも、ビスコッティはたくさん種類がありますね。
▽「原木しいたけandチーズ」や「干し柿ショコラ」、「ごぼうandサラミ」など、畑の収穫物を生かして、洋菓子としては珍しい素材も多い。
「うちのお菓子は地味なんです(笑)。お菓子ってギフトにすることも多いので、見栄えよくカラフルにしないとダメだよって製菓学校の先生にも言われたんですけど…」
ーいえいえ、見た目よりも中身ですから。実際、[forêt]以外の場所でもたくさん売られるようになりましたよね。
▽「まだまだですけど、大阪市・難波の百貨店[髙島屋]さんにも置いてもらっていますし、高槻だと安満遺跡公園などで販売していただいています」
ー都会から高槻の山に帰ってきた畑さんが、土地の素材を使って作り始めたお菓子が、今度は都会へと出ていく。なにか不思議な循環ですね。
▽「そうですね。このあたりは山深く人も少ないですが、車だったら30分ほどでにぎやかな市街地に出られて、なんでも買えてしまう。静かさと便利さをたった30分で行き交うことができるのが高槻ならではの魅力ですね。お客様も高槻をはじめ茨木、枚方、寝屋川などからたくさん来てくださるのですが、『旅行に来た気分、別世界よね』と言ってくださって、ありがたいなと思います」
ー本当に、この静かな環境で、木の温かさやすがすがしさに囲まれる時間は他にはなかなかないもの。そんな別世界で、これからこのカフェをこうしていきたいという想いはありますか?
▽「いろいろもっとかわいくしたいです。お花ももっといろんな種類を飾りたいし、ランチをもうちょっと充実させなければなと思ったり。もっと心地いい場所にして、昔の私みたいに疲れたなと思っている人が、『ここに来たい』と思ってくれたら、すごくうれしいです」
・ログハウスは、積み上げられたシイタケのホダ木にインスピレーションを得て設計されたそう。
・「forêt」はフランス語で“森”の意味。
・「いろんなお花屋さんを見に行くけど、どの店もセンスがいいですよね。もっと勉強しないと」と畑さん。