くらし 【クローズアップ1】災害情報を逃さない(1)

■水害から安全に避難するために
まもなく梅雨や台風で、水害や土砂災害が発生しやすい出水期に入ります。避難が必要になることもあり、そのときに欠かせないのが災害情報です。高齢者などからは「どうやって情報を集めればいいの?」との声も多いため、今号では複数の手段を使って、情報を逃さず受け取るためのポイントをお伝えします。
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・私が紹介します!
危機管理室 棚橋邦彦さん

◆情報を取得する手段が多いと、メリットも増える
(1)警戒心が高まる
例えば、防災行政無線や緊急速報メールが鳴ることで、警戒心が高まります。
「気を付けないと」

(2)情報量が増える
必要な情報が積み上がり、現在の状況と今後の予測を把握しやすくなる。
「雨が強くなるのね」

(3)代替手段になる
一つの手段が使えなくなっても、他の方法で情報が集められる。
・ラジオ波や無線は障害を受けにくい
・インターネット回線が使えないときも役立つ
「持っていて良かった」

(4)安全確保の行動を促す
知人からの情報や気象情報などが多く積み重なって行動を促してくれる。
「避難した方がいいね」

◆情報を集めて、いざとなったら避難行動に
複数の手段を使って情報を収集し、避難が必要なときは行動に移ることが大切です。さまざまなパターンの中から、一例を紹介します。

▽デジタルが得意な人
[1]気付き…緊急速報メール(エリアメール)
『避難指示…避難してください』
「あっ緊急速報メールが届いたわ」

[2]確認…防災ポータルサイト 高槻防災
「いろんな情報を調べられるように「高槻防災」を入れておいたのよ」
避難所の情報もすぐ確認できるのね

[3]詳しく知る…市ホームページ
「地域の災害情報は市のホームページがやっぱり詳しいね」

[4]行動へ…近所からの情報
『今のうちに避難した方がいいですよ』
「避難しようか迷っていたの一緒に行きます」

◆家族や知人からの情報も有効な手段
スマホなどの利用が苦手な人も、情報を集める方法はあります。知人や家族から情報を共有してもらうことも有効な手段です。

▽デジタルが苦手な人
[1]気付き…防災行政無線(屋外スピーカー)
「大事なこと言ってそうよく聞き取れないな」

[2]確認…防災行政無線(電話サービス)
【電話】674-7476に電話するだけ
『高齢者等避難…避難してください』
「聞いておいてよかった」

[3]詳しく知る…テレビのdボタン
「やっぱり避難したほうがよさそうだ」

[4]行動へ…家族からの情報
『これから雨が強くなるよ今のうちに』
「準備できているから避難所に向かうよ」

■情報取得ツールの特徴を紹介
(1)プッシュ型…本人がアクションを取らなくても必要な情報が自動的に受け取れるツール。
▽防災行政無線
災害情報のアナウンスが流れる。避難指示などでは、サイレンが鳴る。

▽緊急速報メール
対応する携帯電話を持っていれば、警戒音とともに画面にお知らせが表示される。

▽市の公式SNS
LINEのトークやXの投稿で災害時の情報が届く。

▽緊急・災害情報伝達サービス
市から防災行政無線の放送内容が固定電話やファクスなどへ自動的に届く。
対象:障がい者や75歳以上の単身高齢者など
申込:随時、危機管理室まで

(2)プル型…本人が知りたい情報にアクセスし、詳しい情報を集めることができるツール。
▽高槻防災
ポータルサイトとして、さまざまな災害情報にアクセスできる。

▽市ホームページ
市内の災害情報を網羅。詳細な情報がいち早く公開される。

▽防災行政無線電話サービス
48時間以内の防災行政無線の放送内容を確認できる。
【電話】674-7476にかけるだけ

▽テレビのdボタン
NHK総合テレビのデータ放送で災害情報を確認できる。

▽大阪防災アプリ
府内全域の災害情報を取得できるアプリ。プッシュ通知にも対応。
設定で(1)プッシュ型ツールに