健康 その症状、逆流性食道炎が原因かも

長引く咳・喉の痛み・声がれ・食べ物のつまる感じは一見消化器系の病気ではないように考えがちですが、心臓・肺・喉にさほどの異常がなければ逆流性食道炎である可能性もあります。
典型的な症状は胸やけですが、逆流性食道炎とは、胃酸や胃の内容物が食道に逆流する事で食道の粘膜が炎症を起こす病気です。主な原因としては下部食道括約筋の機能低下、いわゆる食道と胃の境目の筋肉がゆるんで常に開いた状態になっているため逆流を起こすといわれています。その他、肥満・妊娠・便秘・腹圧のかかる生活なども原因となります。予防および治療は、食後すぐに横にならない・特に夕食から就寝までの時間を最低2時間以上(できれば3時間)空けてその間に甘いものは摂らない習慣を心がける。その他禁煙、肥満の方は体重を減らす(食事量を控えめに)ことも重要です。症状が強い時には寝る時に上半身を少し高くするなどの工夫が必要です。薬物療法は、胃酸分泌を抑える薬でPPI(プロトンポンプ阻害薬)が良く効き、服薬して1週間くらいで症状改善する事も多いです。その際すぐに薬は中断せず医師に減薬や継続医療を相談してください。また確認のための内視鏡検査が必要となる事があります。

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