子育て [ハチオシ!]中学校の部活動が変わる! 子どもを主人公にした新しい部活動のカタチへ(1)
- 1/48
- 次の記事
- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府八尾市
- 広報紙名 : やお市政だより 令和7年12月号
本市では、中学校(※)の部活動を新しいカタチへと変えていく「部活動の地域展開」をはじめとする“部活動改革”を進めています。今回は、新しい取組みの様子を生徒や指導者とともに紹介していきます!
(※)市立中学校で、義務教育学校後期課程を含みます。
■なぜ、部活動改革を進めるの?
・少子化により生徒数が減少
➡チームを作るのに必要な部員数が集まらない
・生徒のニーズと合わない
➡やりたい種目がない
➡専門的な指導を受けることができない
・教員の負担となっている
➡経験のない種目の指導
➡平日の長時間勤務、休日の出勤
↓
部活動をこれまでと同じ体制で運営していくことが難しくなってきている
将来にわたり、生徒がスポーツ・文化芸術活動に親しむことができる機会を確保していく教員の負担を軽減して、学校における働き方改革を推進していく
■部活動改革のこれまでとこれから
本市では、令和5年度に『八尾市における部活動等のあり方に関する方針』を策定。この方針では、これまで培ってきた部活動の意義を大切にしながら、「拠点校方式の導入」と「部活動の地域展開(地域移行)※」を進めていくとしています。
令和6年度からは、サッカー・軟式野球・吹奏楽の3種目でモデル事業を開始。令和7年度からは、これまでの部活動ではなかった種目、実施校が少ない種目も加え、運営体制や制度面の検証を行っています。
今後も、子どもを主人公にした改革を進め、取組みの様子は市ホームページなどで随時お伝えしていきます。
※これまで教員が中心となって行ってきた部活動の指導を、地域の指導者やスポーツクラブ・文化団体などが担っていく仕組みのことです。
■令和7年度から実施している6つの部活動を紹介!
◆タイプI 拠点校方式部活動
拠点となる中学校で部活動を行い、他校の生徒も参加できます。
指導は拠点校の部活動の顧問が担当します。
▽男子バレーボール部
バレーボールが好き、やってみたい、頑張りたい仲間が八尾市内から集まっています。基礎練習から実践形式まで幅広い活動を通して、自分自身で考えることを大切にしながら競技に取り組んでいます。
参加対象:市内全中学校1年生、高安小中学校7年生
拠点校:大正中学校
活動:平日のうち1日(約2時間)、休日(土日祝)のうち1日(約3時間)
自校・他校関わらず、部員とはたくさんコミュニケーションをとるようにしています。仲間と共に、チーム一丸となって目標に向かう事で得られる経験を大切にしてほしいです。
・指導者 木山永太郎先生
練習試合で気持ちよくスパイクを決められたことが、これまででいちばん印象に残っています。今は他校の生徒とも一緒に練習していて、友達も増えました。
・生徒 吉川さん
▽剣道部
剣道の基本の構えや素振り、すり足などを練習します。また、切り返しや打ち込みを行い、実践的な試合形式の練習も行います。剣道の技術だけでなく、礼儀作法も身に付けることができます。
参加対象:南高安中学校・曙川南中学校・東中学校の1年生、高安小中学校7年生
拠点校:南高安中学校
活動:平日のうち1日(約2時間)、休日(土日祝)のうち1日(約3時間)
できる限り防具をつけて生徒と一緒に練習することを心がけています。このクラブは他校の生徒と関わることで、技術の向上がめざせるだけでなく、人間性を高めることにもつながります。
・指導者 森藤昌樹先生
自分の学校には剣道部がなく、続けることを諦めかけていました。たくさんの仲間と稽古を重ね、中河内大会では個人と団体で3位になることができました。
・生徒 谷岡さん
