- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府河内長野市
- 広報紙名 : 広報かわちながの 令和7年11月号
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KAWACHINAGANO CITY
河内長野で輝いている人に聞きました
■日野地区獅子舞
大宅瀧心さん・河端乃橙さん
●日野地区獅子舞を受け継ぎ次へつなげたい
「巣垣の舞では“てんてて”と“足の蚤(のみ)取り”という所作を特に見てほしいです」と話すのは、日野地区獅子舞で最初の演目として舞台の邪悪を取り祓う「巣垣の舞」を一緒に演舞する中学1年生の大宅瀧心(そうしん)さんと、小学5年生の河端乃橙(のと)さん。
2人は2年前から獅子舞を始めました。例年秋には、みのでホールや高向神社、くろまろの郷で演舞をし、今年は大阪・関西万博の奥河内音絵巻にも出演しました。
秋祭りに向け8月からは、夜に週4回練習しています。この舞は、前後の演者が途中で入れ替わるのが特徴で、動きを止めずに太鼓や笛の音色に合わせながらスムーズに入れ替わります。激しい頭(かしら)さばきがある前の演者の方が難しそうですが、前後の間隔を維持し布だけで獅子の姿勢や動きを表現する後ろの演者の方がより技量がいるそうです。
演舞中は、「一つひとつの動きをしっかりするように考えています」と大宅さん。家に帰ってからも練習を思い返し復習するとか。小さいころから見ていても実演となると難しく、先代から口伝えで教わり身体で覚えてきました。
一方、河端さんは「将来は、風の舞という女性だけができる舞をやりたいです」と話します。「風の舞」は、古くから受け継いだ技を結集し、時には激しく時には柔かく四季の風と獅子が乱舞する演目。「同世代の女の子が仲間に入ってくれたらうれしいな」という本音もチラリ。
「獅子の動きをうまく表現するには、2人の息を合わせることがとても大切なので、しっかり練習したいです」と頼もしく答えてくれました。
・ほっと大切にしているものPOINT
室町時代から続くと伝わり、現在は30人の会員とその関係者で受け継がれている日野地区獅子舞。平成21年に女性のみが舞う「風の舞」が新たに完成し、6つの舞で構成されます。日野地区以外の人でも参加可能ですので興味のある人はご参加を。演舞の詳しい様子は市公式YouTubeでもご覧になれます。(※二次元コードは本紙をご覧ください。)
