子育て [特集]槇尾学園 開校(1)

槇尾学園は、槇尾中学校、横山小学校、南横山小学校の3校を統合し、新たに設置する学校で、平成29年4月に開校した「南松尾はつが野学園」に続く市内で2校目の施設一体型義務教育学校として、4月に開校しました。
槇尾学園は一定の条件のもと市内のどこからでも通学できる特認校制度を導入する学校で、新しくできた校舎と特認校として槇尾学園にしかない学校の特色について紹介します。

■施設一体型義務教育学校とは
小学校と中学校の施設が一体化した学校で、小学校から中学校までの9年間を通して一貫した教育方針のもと、教育活動を行う学校です。
このことから、中学1年生を7年生、2年生を8年生、3年生を9年生と呼び、1年生から6年生を前期課程、7年生から9年生を後期課程とし、1つの区切りとしています。
ひとつの敷地で義務教育9年間の一貫したカリキュラム編成を行うことにより、児童生徒の発達段階や学びの多様化に合わせて対応できるメリットがあります。

■特認校制度を導入
槇尾学園は、横山、南横山における豊かな自然環境のもと、特色ある教育環境の中で、子どもを学ばせたい、学びたいという保護者や児童生徒に、一定の条件のもと、特別に他の校区からの入学・転学を認める南横山小学校で適用していた「小規模特認校制度」を継承しています。

■施設コンセプト
(1)校舎すべてが学びの場
校舎の中心に学びのきっかけがたくさん詰まったメディアセンター(図書館)を設置。普通教室前には十分な広さのワークスペースを設け、教室と一体的な学習活動に利用可能です。

(2)地域と共に育む校舎
地域の皆さんと児童生徒が日常的に気軽に交流できるよう、地域ゾーンと学校ゾーンを区分しながら一体的に計画。児童生徒がいつもお互いの活動を感じられるよう、校舎全体がひとつ屋根の下で緩やかにつながります。

(3)敷地の特性を生かした校舎
校舎は約2メートルの敷地の高低差を利用し、各階が半階だけずれたスキップフロアを採用しています。

■校章や制服を紹介します
児童生徒のアイデアを原案として、槇尾中学校、横山小学校、南横山小学校の校章をモチーフに、各校の校章にある「横山小学校の桜」、「南横山小学校の山」、「槇尾中学校のみかんの葉」を取り入れました。
全体のバランスをとるように槇尾学園の「槇」を真ん中に置いたデザインとなっています。

前期課程、後期課程とも制服を導入。
令和9年度までは、現在の横山小学校、南横山小学校、槇尾中学校の制服を継続して着用することもできます。
※写真は本紙をご参照ください。

■未来を切り拓く力
槇尾学園では、育みたい力として「未来を切り拓く力」を柱の一つに置き、めざす子ども像として、「学び続ける人」「認め合いつながる人」「自ら行動できる人」を掲げています。
ここでは、槇尾学園が行う特色ある取り組みを紹介します。

◆槇尾学園がめざす子ども像
・学び続ける人
・認め合いつながる人
・自ら行動できる人

◆槇尾学園独自の少人数学級指導
クラス替えが可能な各学年2クラスを想定しながら、1学級20人程度の少人数指導体制を導入し、一人ひとりの主体性を生かした学習を行います。
・一人ひとりの主体性を生かした学習ときめ細やかな対応
・学習内容によって柔軟に学年合同授業などを実施

◆英語教育の充実
文部科学省認可の授業時数特例校として、他校より外国語活動・英語の授業を年間10時間多く設定し、英語教育を充実させます。
ネイティブのALT(外国語指導助手)を週5日常駐配置し、日常的なコミュニケーションで「使える英語」を身につけます。

◆独自教科「槇尾学」として、地域を教材とした授業を展開
◇旧南横山小学校やその周辺での学習活動
旧南横山小学校周辺の豊かな自然環境の中で、低学年を中心に炭焼き体験など、様ざまな体験活動を通じて情操を育みます。
また、旧南横山小学校校舎と体育館は、市内各校も利用できるサテライト施設として活用します。
※サテライト施設…学校とは別の場所で授業等を行う教育施設のこと

◇多様な地域教育資源
槇尾山や槇尾川などの自然環境に加え、道の駅いずみ山愛の里、アグリセンター、青少年の家、グリーンランド、施福寺、社寺、地元産業・事業者など、多くの教育資源があります。
地域にある教育資源、人との交流を通して他にはない学習活動を推進します。