- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府和泉市
- 広報紙名 : 広報いずみ 令和7年4月号
大槻教育長に、施設一体型義務教育学校の良さや槇尾学園の特色についてお話を伺いました。
■すべては子どもたちと教育のために
施設一体型義務教育学校の良さは、1年生から9年生までの児童生徒が学校行事などを通じた異学年交流によって、多面的な成長を促すことができることです。
例えば、様ざまな場面で年長者が年少者の面倒をみる機会があります。
そのような経験を通して、年長者は自分が必要とされ、貢献しているという実感を持つことができます。また、年長者に関わった年少者は年長者に憧れを抱き、自分もそうなりたいと理想を持つようになります。様ざまな集団の中での経験が、今後の人生を豊かにします。
子どもたちの成長過程の面でも施設一体型ならではの良さがあります。
1年生から9年生まで一貫して教員が関わることで、高学年になって課題を抱えたとしても、低学年からの成長過程を把握しているため、適切に対処し、サポートすることができます。
今回、統合される3校(槇尾中学校、横山小学校、南横山小学校)は、いずれも長い歴史を持つ伝統のある学校で、横山、南横山の恵まれた自然環境の中、これまで地域とのふれあいを大切にし、地域の皆さんが積極的に教育活動に関わってきました。
4月から「槇尾学園」として新たなスタートを切りますが、これからも地域とのつながりを大切にし、未来に進んでいってもらいたいと思います。
今後の施設一体型義務教育学校の計画としては、令和9年に(仮称)富秋学園が開校予定となっています。
南松尾はつが野学園、槇尾学園、(仮称)富秋学園の3校それぞれが特色を生かした教育を行っていくことになりますが、成果と課題の検証をしつつ、小中一貫教育を進めていきたいと思います。
槇尾学園は、槇尾中学校、横山小学校、南横山小学校、の3校を統合するだけではなく、特認校制度を導入する市内唯一の施設一体型義務教育学校となります。
定められた就学定員内であれば、見学会、説明会、面談を経て、特認生として就学することが可能です。
令和7年度の開校に向けた特認生の募集では、新1年生において就学定員の2倍以上の申込をいただきました。それだけ、施設一体型義務教育学校である槇尾学園の学習環境や教育内容の特色が子どもたちや保護者の皆さんに届いていると感じています。
令和8年度の槇尾学園の特認生の募集は、6月以降に市ホームページなどでお知らせします。また、毎日の様子は開校後に槇尾学園のブログで配信していきます。
■[pick up]放課後課外学習支援「アフタースクール」について
槇尾学園では、放課後課外学習支援「アフタースクール」を5月から令和8年3月まで、有償で行います(原則週1回程度:年間35回)。
・特認制度を利用する児童生徒が通学する学校のため、放課後に下校せずに槇尾学園の施設を使って、英会話プログラムを行うもので、英会話プログラム実施後もバスを利用して下校することが可能です。
・部活動の活動日と英会話プログラム実施日が重なった場合は、部活動を一度抜けて参加し、また、部活動に戻ることもできます。
問合せ:学校教育室
【電話】99・8159