- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府藤井寺市
- 広報紙名 : 広報ふじいでら 令和7年9月号
写真・文:富山昌克
今年度はお庭の後景部分を彩る花を季節ごとに紹介します。手軽に入手できて、誰でも簡単に咲かせられる超スタンダードな園芸植物の栽培法をマスターしましょう。
No.11 四季咲きバラとつるバラ(秋~冬)
四季咲きバラは秋にも開花させることが出来ます。5月上旬に春のバラが咲いた後、花殻を取り、草丈の半分ほどで剪定すると、7月中下旬に夏のバラが開花します。その後伸びた茎を8月最終週に剪定すれば、秋のバラを10月下旬に開花させられます。
春のみに開花するものが多いつるバラは、小輪から大輪の花があり、花色も多種多様で、伸びた枝を誘引して風景を立体的に作れるところが魅力です。
■四季咲きバラの秋の開花の特徴
春バラは花の大きさを楽しみ、秋バラは花色を楽しみます。やや小ぶりですが、気温が下がるに従って花もちもよくなり、本当の花色が発色してきます。四季咲きバラの夏剪定は8月下旬~9月上旬に行います。
【お庭づくりの極意】
狭小な庭やベランダでの栽培は、病害虫を出さないためにも『風通し』を常に意識しましょう。つるを誘引するときも、風が通り抜けるようにします。また差し込む太陽光の角度が日に日に変化していくため、スタンドを用いて、鉢物の置き場を、こまめに変えることがポイントです。
■つるバラの管理
(1)6月下旬から7月にかけて、株元から伸び始めた枝は剪定せず、まっすぐに伸ばす。
(2)新しい枝は台風の被害を受けやすいため、支柱を立てて枝をとめておく。きつく締め過ぎないように緩めに留める。
(3)うどん粉病が発生したら、重曹を1000倍に希釈して散布。
(4)黒星病の薬剤を定期的に散布して予防する。
■つるバラのマメ知識
つるバラは前年新しく伸びた枝に翌春、花を咲かせます。新しく伸びた枝の数が多いほど花をたくさん咲かせる特性があります。花をたくさん咲かせるためには、1月に枝をフェンスからすべて外した後、地面に倒し、葉を枝からすべて外して、再度麻ひもでつるが水平になるようにS字を描いてフェンスに結わえます。つるバラの枝先剪定は花を咲かすためには不向きであるということをしっかり理解しましょう。
■次回は11月号予定 オリーブ
市公式YouTubeチャンネルでは、ニチニチソウの挿し芽の動画を公開中!ぜひご覧ください!