くらし 【特集】救急救命(1)

■一秒でも早く駆けつけたい
13分42秒に1回。これは、市内にある12台の救急車が令和6年中に出動した頻度です。
いざ急な病気やケガをして救急車を呼ばなければならない事態になったとき、誰もが慌てたり不安になったりします。もしものときに少しでも落ち着いて対応できるよう、今号では救急車の利用について紹介します。

■救急車の出動件数は増加
▼出動件数・搬送人員の推移
令和2年から6年にかけて救急車の出動件数は増加し続けており、令和6年は3万8530件の出動がありました。また、そのうち3万3763人が搬送され、搬送された人の年齢は65歳以上が最も多く、全体の約6割を占めています。

▽令和2年
救急件数:2万9356人
搬送人員:2万5992人

▽令和3年
救急件数:2万9689人
搬送人員:2万5876人

▽令和4年
救急件数:3万5742人
搬送人員:3万11人

▽令和5年
救急件数:3万7355人
搬送人員:3万2177人

▽令和6年
救急件数:3万8530人
搬送人員:3万3763人

▼救急車の適正利用 ご協力をお願いします
救急車で搬送された人のうち軽症者は6割を超え、大けがなど本当に救急車を必要とする人の救命処置の遅れが危ぶまれています。救急車の適正利用にご協力ください。
また、年末年始は119番で病院を教えてほしいという問合せが多数あります。緊急通報以外での問合せは「救急安心センターおおさか」などを活用してください。

▼こんなときはすぐに119番通報!
不要不急の救急要請を控えることだけが救急車の適正利用ではありません。緊急の症状を見逃さず、迷わず、すぐに救急車を呼ぶことも大切な救急車の適正利用です。次のような症状があるときは迷わず119番通報をしましょう。

▽大人

・顔半分が動きにくい、またはしびれる
・ニッコリ笑うと口や顔の片方がゆがむ
・ろれつがまわりにくく、うまく話せない
・見える範囲が狭くなる
・突然、周りが二重に見える
・顔色が明らかに悪い


・突然の激しい頭痛
・突然の高熱
・支えがないと立てないぐらい急にふらつく

胸・背中
・突然の激痛
・急な息切れ、呼吸困難
・胸の中央が締め付けられるような痛みが2分~3分続く
・痛む場所が移動する

お腹
・突然激しい腹痛が起こる・持続する
・血を吐く
・便に血が混ざる、真っ黒い便が出る

手・足
・突然しびれる
・突然片方の腕や足に力が入らなくなる

▽子ども(15歳以下)

・くちびるの色が紫色
・顔色が明らかに悪い


・頭を痛がり、けいれんがある
・頭をぶつけて出血が止まらない・意識がない


・激しい咳やゼーゼーして呼吸が苦しそう
・呼吸が弱い

お腹
・激しい下痢や嘔吐で水分が取れない、食欲がなく意識がはっきりしない
・激しいお腹の痛みで苦しがる
・嘔吐が止まらない
・便に血が混ざる

手・足
・手足が硬直している

▽迷ったら相談を
【電話】#7119(または【電話】06-6582-7119)
救急安心センターおおさか(24時間365日)
医師の支援体制のもと看護師に相談できます。
緊急性がある場合は直ちに救急車が出動します。

【電話】#8000(または【電話】06-6765-3650)
小児救急電話相談
夜間の子どもの急病時などに、小児科医の支援体制のもと看護師に相談できます。
開設時間:19時~翌朝8時(365日)

【電話】06-6693-1199
大阪府救急医療情報センター(24時間365日)
救急車を呼ぶほどではないが、受診する医療機関がわからない場合、診察可能な医療機関を案内します。

■もしものときに慌てない 知っておこう119番通報のこと
▼Q.通報したら何を聞かれる?
▽火事か、救急か

▽救急車が向かう住所
「東大阪市●●町●丁目●番●号」など、できるだけ正確に伝えてください。詳細な住所がわからない場合は、付近の住宅や電柱などに設置されている住居表示板、または交差点名、目標となる大きな建物などを伝えてください。

▽病気か、けがか

▽反応(意識)の状態
例:「呼びかけに反応がない」「普段どおりの呼吸をしていない」など
※指令管制員が順番に質問します。電話を切らずにそのまま話してください。

▼Q.救急車を待っている間はどうする?
▽反応(意識)や呼吸の確認を続ける。可能な場合は応急手当を行う
救急要請をしてから呼吸状態が悪化したり、反応(意識)がなくなったりしたときは、再度119番通報をして指令管制員の口頭指導に従ってください。

▽必要なものを準備する
用意しておくと便利なもの
・マイナ保険証(保険証)
・普段飲んでいる薬(お薬手帳)
・お金
・靴
・かかりつけの病院の診察券
・マスク など

▼Q.救急隊が到着したら何を伝える?
・いつから、どんな症状が出ているか
・持病や服用している薬
・かかりつけの病院

問合せ先:消防局救急課
【電話】072-966-9100【FAX】072-966-9669