子育て 【特集】わたしたちの学校給食(2)

■昭和の給食 令和の給食
50年前(昭和50年)の市の小学校給食(献立表から)を再現し、現在の学校給食と比較してみました。当時の主食は全てパンで、米飯は昭和60年に月1回から始まりました。
また、食器は金属製のアルマイトから、熱伝導がゆるやかな樹脂製に変わったことで、正しい持ち方で食器を持てるようになっています。

▽昭和の献立(昭和50年)
・コッペパン
・牛乳
・きんぴらごぼう
・フルーツみつまめ

▽令和の献立(令和7年)
・ごはん
・牛乳
・マーボーどうふ
・くきわかめのサラダ
・つぼづけ
・こざかなミックス

■地産地消 食べよう!東大阪育ちの野菜
小学校給食の一部で、市内や府内で作られた野菜やお米を使用する取組みを進めています。

▽地産地消のメリット
・新鮮な農産物が食べられる
・地域の食文化がわかる
・作り手の顔が見えやすいため、安全で安心
・農産物の輸送距離が短くなるため、値段が安く、環境にもやさしい

▽いっぱい食べて、すくすく育って
たまねぎやじゃがいも、なす、大根などを年に数回、学校給食用に納品しています。給食に納品する当日か前日に収穫したものを届けているので、新鮮で味にも自信があります。何より子どもたちが食べるものなので、安全安心を第一に、大阪エコ農産物(化学合成農薬や化学肥料の使用量を通常の半分以下で栽培した農産物。)に認証された野菜を納品しています。
小学生が畑の前を通るときに、「今日山口さんとこの野菜食べたよ。おいしかった!」と言ってくれることがあり、励みになっています。子どもたちには好き嫌いせずいっぱい食べて、すくすく育ってほしいですね。
下六万寺町で野菜を作る山口裕二郎さん

■中学校給食 献立コンテスト
市立中学校では、食への意識や学校給食への関心を高めてもらうことなどを目的に献立コンテストを開催しました。生徒から133作品の応募があり、最優秀賞に選ばれた2作品を2月の中学校給食で提供しました。
献立コンテストは今年度も開催予定です。

▼テーマ ごはんがすすむ献立を考えよう
▽高井田中学校 曽我さん考案
・ゆでキャベツ
・鶏肉のケバブ風
・レンズ豆のスープ
・ヨーグルト
世界三大料理の一つ・トルコ料理をイメージ

▽枚岡中学校 家庭科部考案
・枝豆ポテトサラダ
・鶏肉の甘辛炒め
・ポカポカスープ
体を温める食材を使い、彩りも意識

■作ってみよう おうちで学校給食レシピ
市ウェブサイトでは、学校給食の献立レシピを紹介しています。「今日の晩ごはん何にしよう」と悩んだときなど、ぜひご活用ください。

▼バンサンスー(中華風はるさめサラダ)
調味料も加熱することで酸味がまろやかに。子どもも食べやすい一品

▽材料(小学校3年生・4年生の給食1食分)
・はるさめ7グラム
・きゅうり25グラム
・にんじん5グラム
・酢2.5グラム
・うすくちしょうゆ1.5グラム
・砂糖1.5グラム
・塩0.2グラム
・ごま油0.3グラム

▽作り方
(1)はるさめは5センチメートル程度に切り、きゅうりとにんじんは千切りにする
(2)湯を沸かし、はるさめ、にんじん、きゅうりの順に塩ゆでする
(3)(2)を引き上げた後、流水で粗熱をとり、水分をきって冷やす
(4)ごま油以外の調味料をあわせて煮る。沸いてきたら最後にごま油を入れて、火を通し、冷ます
(5)冷ました食材と調味料をあえて仕上げる

市の学校給食では、食中毒防止、衛生面への配慮から、サラダや和え物類の献立も全て加熱調理をしています。

▼かしわのすきやき
河内地区の郷土料理の一つ。給食の定番として、食育月間(6月)などに登場

▽材料(小学校3年生・4年生の給食1食分)
・鶏肉40グラム
・つきこんにゃく15グラム
・白菜25グラム
・青ねぎ7グラム
・サラダ油0.5グラム
・酒0.5グラム
・砂糖1.5グラム
・こいくちしょうゆ3グラム

▽作り方
(1)鶏肉は5グラム~8グラムの大きさに、つきこんにゃくは5センチメートル程度の長さに、白菜は短冊切り、青ねぎは1センチメートルの小口切りにする
(2)つきこんにゃくはあく抜きをする(塩もみして、水洗いなど)
(3)サラダ油を熱し、鶏肉とつきこんにゃくを炒め、調味料・白菜を入れて煮る(水分が少ない場合は少し水を足す)
(4)最後に青ねぎを入れて仕上げる

■愛情たっぷりの給食をこれからも
子どもたちの健やかな成長を願うさまざまな人の思いが詰まった「学校給食」。多くの支えがあってこそ提供できています。
市では、子どもたちの笑顔と未来のため、これからも安全安心でおいしい学校給食を提供していきます。

▽児童の声
・勉強してお腹が空いたときに給食を食べると元気になれます。栄養を考えて、おいしい献立を立ててくれてありがとう
・給食は学校生活の楽しみの一つです。毎日おいしい給食を作ってくれて、とても感謝しています

▽保護者の声(市立小学校に通う子をもつ保護者)
・今年度から学校給食費が無償化され、経済的にとても助かっています。子どもと給食の話をする中で、家では普段食べない食材を給食では食べていて、「こういうものも食べられるんだ」と新たな発見をすることも多いです。
・家の食事も栄養バランスに気を付けていますが、毎日栄養バランスが整ったご飯を作ることは難しいので、栄養バランスを考え、いろいろな食材を食べさせてくれる給食はとてもありがたいです。

◇おいしくなあれと気持ちを込めて
学校給食を作るうえで、安全安心でおいしいというのは当たり前のこと。異物混入などがないように細心の注意を払っています。
また、できるときには野菜を星の形にくり抜いて入れるなど、おいしくて楽しい給食をめざしています。食べ残しなく食缶が空っぽになって返ってきたら、やっぱりうれしいですね。
給食は栄養価が高く、自分の力になるものなので、苦手なものでも食べてみてほしいです。いやだからやめておこうではなくて、「ちょっとチャレンジしてみよう」から「(自分にも)できた!」という経験がほかの場面でも生きてくると思います。
弥刀東小学校 調理員 坂上 晃大さん

問合せ先:学校給食課
【電話】06-4309-3276【FAX】06-4309-3867