子育て 新しい学校給食センターができました

本市は、昭和59年4月に学校給食センターを設置し、市立小学校全校で給食を開始しました。給食の献立作成や食材の選定・購入は市が行い、民間委託事業者が当センターの調理場において給食を作り、食缶方式により市内各小学校に配送していました。
現在は設置から40年が経過し、施設や厨房(ちゅうぼう)機器の老朽化が課題でしたが、大規模改修により本年1月に学校給食センターが完成し、3,600食分の給食を作ることができる施設に生まれ変わりました。
本年2月から中学校給食は、小学校給食と同じ食缶方式での給食をお届けしています。

■安全で安心、おいしい給食の提供
阪南市立学校給食センターは、成長期にある児童・生徒の心身の健全な発達及び食生活に対する正しい理解と望ましい食習慣を養うことをめざし、安全で安心なおいしい給食を提供します。

◇施設の特徴
(1)高度な衛生管理
HACCP(ハサップ)の考えに基づき、作業エリアを「汚染作業区域」と「非汚染作業区域」に分けています。調理工程は、一方通行の流れになるように徹底され、交差汚染を防ぐことで清潔な衛生環境を実現しています。

(2)「おいしい」を届ける
最新型のフライヤーやスチームコンベクションオーブンなどの調理機器を導入し、揚げ物、焼き物、蒸し物を効率よく調理しています。また微酸性電解水にて果物を衛生的に処理することで、安全な給食を届けています。

(3)アレルギー対応
コンタミネーション(※)を防ぐため、専用調理室を設けています。この調理室は他の調理エリアと分けられており、安心して食べることができる体制を整えています。

(4)食育の推進
2階の見学室(兼会議室)には、改修前からあった見学窓をそのまま残しています。また、カメラモニターも設置しており、給食センター内の調理作業を観察できることで、食育の取り組みにも役立てています。

(5)空調システムの導入
調理室などに空調を導入することで、食材の劣化を防ぎ安全安心な給食が安定的に提供し、また調理従事者などの心身の健康と安全を確保する環境を整備しています。

※調理中に原材料として使用してはいけないアレルギー物質が意図せず混入してしまうこと。

■施設の紹介
~衛生管理を徹底し栄養バランスの取れた安全で安心なおいしい給食を提供します~

(1)消毒室
調理作業への入室準備室です。エアシャワーで髪の毛・ほこりを落とし、自動手指消毒機で菌の持ち込みをシャットアウトします。

(2)野菜下処理室
入荷した野菜は種類ごとに丁寧にしっかり洗浄します。虫や土などの異物を取り除きます。

(3)肉魚下処理室
肉や魚に異物が混入がないか、チェック。加熱調理前の下味・粉付けなどを行います。

(4)野菜上処理コーナー
洗浄した野菜を千切りやスライスなど献立に応じた形状にカットします。また、果物などは、区画された専用室で微酸性電解水を使用し、衛生的に処理します。

(5)揚物・焼物調理コーナー
連続フライヤーや新規採用のスチームコンベクションオーブンで揚げ物や焼き物を調理します。加熱前と加熱後の作業が交差しないパススルー方式を採用しています。

(6)煮炊き調理コーナー
煮物や炒め物、汁物などを調理します。釜側面は低輻射(ていふくしゃ)仕様とし、作業性、安全性が向上しています。

(7)和(あ)え物室
加熱した食材を真空冷却機で急速冷却、和え物やサラダなどの冷たいおかずを調理します。また、果物のカットなどができる作業スペースも確保しています。

(8)アレルギー対応調理室
アレルギー食(除去食)は、専任の調理員が調理し、アレルギー物質の混入を防ぎます。調理後は、専用容器に入れて配送します。

(9)コンテナプール
食缶に配食された給食を学校ごとのコンテナに収容し、配送します。回収・洗浄後は、コンテナ内で食器を熱風消毒します。

(10)プラットホーム
配送用コンテナの出し入れは高速シートシャッターを設置し、積み込み時に外部からの異物の侵入を防ぎます。

(11)洗浄室
各小中学校から回収された食器や食缶、コンテナを洗浄します。最新の洗浄機で大幅な省エネ化と作業環境を改善します。

問合せ:学校給食センター
【電話】072-476-1906