子育て 《特集》将来の夢は何ですか? キャリア教育『夢~キターッ~授業』(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 大阪府熊取町
- 広報紙名 : 広報くまとり 令和6年12月号 〜第883号〜
皆さんは子どもの頃、どんな大人になりたかったですか?
その夢は叶っているでしょうか?
中学生になると、学校行事や委員会活動などをとおして『自分と他人との違い』や『集団での自分の役割』を意識し始めます。
それに伴い、学校では『キャリア教育』が始まり、自分は将来何になりたいのか、そのためにどんな学校へ進学するのかを考えることが自分の人生に責任を持つ第一歩となります。
将来の夢を聞かれて、答えにとまどってしまうのは、仕事をする意味や自分の良さ、自分に合った職業をまだ見つけられていないから。
100人いれば100通りの人生と生き方があります。好きなこと、得意なこと、誰かに褒められたこと、何を仕事にするかは人それぞれ。
先日、熊取北中学校では、商工会青年部の協力のもと、中学2年生を対象に夢を持ってもらうための授業が行われました。
今回は、夢キタ授業に携わった大人たちの熱い思いを特集します。
■熊取北中学校2年生生徒アンケート(令和6年6月現在)
▽将来の夢や目標を持っている生徒の割合
・あてはまる 44.3%
・ややあてはまる 25.8%
・ややあてはまらない 14.4%
・あてはまらない 15.5%
■熊取町立熊取北中学校 齊藤貴英校長
▽教育は出会った大人の量と質で決まる
素敵な大人たちの出会いや語らいはきっと子どもたちの人生にとってかけがえのないものになると思い、熊取町商工会青年部の方々にご協力いただき、このキャリア教育『夢~キタ―ッ~授業』(『夢が来た』と『北中の北』をかけています)を開催しました。
多くの大人との関わりをとおして、子どもたちが何かを学び、感じ、生き方のヒントや夢のカケラを探す機会になり、無限の可能性を持つ子どもたちの心の中に、少しでも夢が芽生えてくれたら嬉しいです。
将来が輝かしいものでありますように。
子どもたちの未来に、さぁいこう!
《Career Education》
■地元で働く人たちとの出会い
今回の『夢キターッ授業』では、10の業種にご協力いただきました。
その中から子どもたちは、それぞれ興味のある2つの業種を選び、お話を聞きました。
学校で習った勉強が仕事でどんな風に役立つのか、どうやって今の職業を選択したのか、仕事のやりがいについて大人たちもあの手この手で伝えます。
一緒におもちゃを作ったり、エステ体験をしてみたり、1つのお店の中でどんな仕事が必要か話し合ったり、みんなで楽しみながら仕事について学ぶことができました。
▽10の業種
1.大工・工務店
2.飲食
3.保険
4.IT
5.農業
6.介護・看護
7.エステ
8.美容師
9.保育士
10.役場
《Career Education》
■人生のセンパイたちから学んだこと
夢に近づくための一歩を踏み出しはじめた子どもたちに感想を聞きました。
▽2年4組 北村優奈さん
Q.1 今日はどの職業紹介を聞きましたか?
A.1 エステティシャンの方と保育士さんのお話を聞きました。
Q.2 聞いてみてどうでしたか?
A.2 今までは「将来何になりたい」と具体的に決めていなかったので、今日は1番おもしろそうだなと思ったエステのお仕事と保育士のお仕事について授業を受けました。
それぞれどんな仕事内容なのかよく知らなかったけれど、今日お話を聞けてお仕事の大変さややりがいについて学ぶことができました。
Q3 今、頑張っていることは?
A.3 今は趣味のピアノを頑張っています。
将来の仕事とは別で趣味として続けていきたいなと思っています!
▽2年4組 川端大誠さん
Q.1 今日はどの職業紹介を聞きましたか?
A.1 役場と大工さんの話を聞きました。
Q.2 聞いてみてどうでしたか?
A.2 役場は何をしているところかよく知らなかったんですけど、税務課とか総務課とかたくさんの課があって、いろんな仕事をしていて大変そうだなと感じました。
大工さんも設計とか耐震とか安全に気を配らないといけなくて、働くって大変なことなんだなと思いました。
Q.3 今、頑張っていることは?
A.3 勉強を頑張っています。本を読むのが好きなので国語が特に好きです。
あと、理科にも力を入れています。将来職業を選ぶ上で、今勉強していることが役に立てばいいなと思います。
▽熊取町立熊取北中学校 2年学年主任 壁村慎也先生
・価値観を大事に 自ら道を切り拓く人へ
『夢~キターッ~授業』を通して、子どもたちには自分の価値観をしっかりと持ち、主体的に自分の進路を選択できる大人になってもらいたいと考えています。
また、子どもたちの成長のためにも、多くの人と関わり合い、体験を通して喜びや興味を与える教育活動が必要だと思います。
そして、子どもたちが『学ぶこと』や『働くこと』の意義を理解することや、自分の将来について考えることにつなげていきたいと思っています。
今回の夢キタ授業では、子どもたち自身にとって、自分の将来を描いていく充実した時間にしてほしいと心より願っています。