くらし 令和6年度決算(1)

令和6年度は、「自然と歴史に育まれ 笑顔と希望あふれる 活力のあるまち」の実現に向けて、まちづくりを力強く推進しました。人口減少や財政の厳しさといった課題に直面する中でも、新学校給食センターやごみ処理施設の整備といった将来を見据えた大型投資事業を実施し、持続可能な都市基盤の構築に取り組みました。各事業の緊急性や費用対効果を丁寧に検討し、限られた資源を有効に活用することで、市民福祉の向上と地方創生の両立を図り、誰もが希望と誇りを持って暮らせる赤穂市を目指しました。

◆写真で見る主な事業
◇自動録音電話機等普及促進事業
・事業費…384万円
・県支出金…384万円
兵庫県内の特殊詐欺被害が過去最悪のペースで増加しており、被害を未然に防ぐため、自動録音電話機等の購入費用を補助しました。

◇無人航空機整備事業
・事業費…132万円
・市債…130万円
・一般財源…2万円
災害対応ドローン1機を整備し、火災現場での延焼状況の確認や、大規模災害現場での情報収集、捜索活動能力の向上を図り、災害対応力を強化しました。

◇育児健康支援事業
・事業費…323万円
・国庫支出金…71万円
・一般財源ほか…252万円
出産後1年以内の母子に対する産後ケア事業において、居宅訪問型に加え、新たに医療機関での短期入所型・通所型を実施しました。

◇赤穂城跡デジタル博物館構築事業
・事業費…1,199万円
・国庫支出金…600万円
・その他特定財源…599万円
Webサイト「赤穂城デジタルミュージアム」を制作し、スマートフォンや大型デジタルサイネージによる体感コンテンツを整備しました。

◇乳幼児健診
・事業費…358万円
・国庫支出金…31万円
・一般財源…327万円
従来の4か月児、1歳6か月児、3歳児健診に、1か月児健診を追加し、子どもの身体発育状況や栄養状態、健康状態の確認や育児相談等を実施しました。

◇新学校給食センター整備事業
・事業費…13億6,410万円
・国庫支出金…2億1,777万円
・県支出金…800万円
・市債…9億1,220万円
・一般財源ほか…2億2,613万円
新学校給食センターを、令和5年度から3か年計画で整備しており、令和6年度は令和7年9月の稼働開始に向け建設工事等に着手しました。

◆一般会計
一般会計の決算収支は、歳入が275億7,326万円、歳出が273億2,557万円で、その差引き額から翌年度に繰り越すこととなった財源を差し引いた実質収支は8,645万円となりました。

◇歳入
歳入決算は、前年度と比べ17.8%の増加となりました。主な特徴は、ごみ処理施設整備事業など、大型投資事業の実施等により市債が130.3%の増、財政調整基金繰入金の増などにより、繰入金が95.2%の増となっています。
自主財源(市税など市独自で収入できる財源)の歳入全体に占める割合は、前年度比5.9ポイント減の40.4%です。この割合が高いほど、行政サービスを提供していくうえで、より自主的かつ安定した事業を展開することができます。

・歳入総額…275億7,326万円
自主財源…111億4,062万円(40.4%)
依存財源…164億3,264万円(59.6%)

◇歳出
歳出決算は、前年度と比べ18.9%の増加となりました。主な特徴は、ごみ処理施設整備事業や新学校給食センター整備事業といった大型事業の進捗により、投資的経費が115.6%の増、病院事業会計繰出金の補助費等が18.8%の増となっています。
人件費、扶助費、公債費といった義務的経費の歳出総額に占める割合は44.6%となっています。