くらし 〔Column〕参画と協働の芽

■みんなで力を合わせ安心できる地域をつくる
川西市民生委員児童委員協議会連合会 会長 平井良明さん

◇民生委員・児童委員の担い手が不足
「民生委員・児童委員(以下『民生委員』という)の活動の中で、地域の人が心配したり気に掛けたりしている姿を見て、地域が優しいことに気付きました。みんなで知恵を出し合って、話し合いながら活動できる民生委員児童委員協議会を作っていきたいです」
そう話すのは、川西市民生委員児童委員協議会連合会で会長を務める平井良明さん。
「支援が必要な人はたくさんいますが、現在民生委員は欠員が出ています。委員の人数が少ないと、地域住民の困りごとが解決できなくなり、必要な支援につながらなくなってしまいます」

◇人の輪で、問題を解決
「委員になった当初は、訪問してもセールスマンと間違えられて、出てきてもらえないことが多かったんです。どうしていいか分からず、先輩の民生委員に相談すると、まず知ってもらうことから始めたら良いと言われました。そこで、活動内容をまとめた『民生委員だより』の作成や、地域行事への参加を通して、信頼関係を構築しました」
民生委員の活動が9年目となる平井さんですが、決して一人ではやってこれなかったと言います。
「民生委員は、地域のことをよく分かっていると思われますが、知らないことがまだまだたくさんあります。近所の人から小さな気付きを教えてもらい、分からないことがあったら、民生委員の仲間や行政と知恵を出し合っています。民生委員は、温かい地域をつくる一つの存在であり、地域のみんなで協力して困りごとを解決しています」

◇住みやすいまちをこれからも
地域の役に立ちたい、挑戦してみたいという気持ちがある人は絶対にできると平井さんは言います。
「先輩の民生委員に教えてもらいながらできるため、敷居が高いと思わず、挑戦してみてほしいです。大変なこともありますが、活動を通して友達ができたり、うれしい言葉をもらえたりして、とても楽しく活動ができています。これからも体と相談しながら、自分にできることを一つずつ取り組んでいきます」

◆気軽に話せる地域の相談相手
◇民生委員とは
厚生労働大臣から委嘱された非常勤の地方公務員で、地域で常に住民の立場にって相談に応じ、寄り添い、必要な支援につなぐ役割を担っています。具体的には、家庭を訪問して状況を把握したり、ニーズに応じた情報提供を行っています。

◇一斉改選が始まります
民生委員は任期が3年と定められており、11月末をもって全ての委員の任期が終了します。このため、令和7年12月1日からの次の任期に向けて、6月ごろから委員選出の手続きが行われます。福祉活動に興味がある人は、市ホームページで確認してください。

問合せ:地域福祉課
【電話】072-740-1172