健康 意外と知らない体の話

■皮膚に影響を与える紫外線
◇紫外線の影響
波長の長いUV-Aは3~5割が表皮の下の真皮まで到達し、浴び続けるとしわやたるみなどを引き起こします。波長の短いUV-Bは真皮まで到達しませんが、表皮に炎症を起こし、しみやそばかすの原因となります。日本人の6~7割は日焼け直後に少し赤くなり、数日後には肌が褐色になる傾向があります。もし、日光を浴びた時間が10分程度なのに、皮膚が真っ赤になったり、やけどのような症状が出たりした場合は光線過敏症の疑いがあります。

◇紫外線アレルギーは2種類
光線過敏症は皮膚に生じる疾患の総称です。最も多いのは2種類で、多形日光疹は、紫外線のアレルギー反応を起こし、赤いぶつぶつやかゆみが腕などに現れます。日光じんましんは日光が当たった部分がすぐに赤くなり、ひどい場合はみみず腫れになることも。他にも疾患ごとに原因などが違うため、自己判断せずに皮膚科で診察してもらいましょう。日焼けによるやけどの場合でも、適切な処理をしないと、しみや傷痕が残る可能性があります。いずれにしても放置せず、病院で原因を調べましょう。

◇紫外線対策を
夏休みは外で遊ぶ機会も増えると思います。帽子や長袖、ラッシュガードの着用や、日焼け止めを2~3時間おきに塗り直すなど、紫外線から肌を守りましょう。
(市医師会 長谷部信成)

問合せ:川西市医師会ホームページ
【HP】http://www.kawamed.or.jp/indexpc.html