くらし 〔特集〕環境を考える、未来をつくる(3)

■ゼロカーボンをめざして私たちにできること
まずは、取り組みやすいレベル1から始めましょう
レベル1:生活の中で毎日できる
レベル2:少し費用はかかるが、取り組みやすい
レベル3:費用やタイミングがあるときに取り組む

◇節電・節水する
電気や水道の使用もCO2の排出につながっています。他の行動に比べ、取り組みやすいものが多くあります。
・照明:小まめに消灯する(レベル1)
・冷蔵庫:ものを詰め込みすぎない、設定温度を適切にする(レベル1)
・テレビ:見ないときは消す、画面の明るさを適切にする(レベル1)
・洗濯機:まとめ洗いをする(レベル1)

◇省エネルギー家電を取り入れる
省エネルギー化が進んでいる新しい家電にすることでCO2を減らすことができます。
・照明をLEDにする(レベル2)
・家電を買い替えるときに、より省エネルギーなものを選ぶ(レベル3)

◇使っているエネルギーの量を見える化する
何にどれくらい電気を使っているかが分かると節電などに取り組みやすくなります。さらに、エネルギーを管理するシステムとつなぐことで、家の外から家電の操作などができるようになります。
・スマートメーターを設置する(レベル1)
・省エネルギー診断を受ける(レベル2)
・HEMS(※1)などのエネルギー管理システムを設置する(レベル2)
※1 HEMS:家庭のエネルギー消費量を消費者が把握できるシステム

◇企業の脱炭素の取り組みを応援する
環境に配慮した製品やサービスの購入は企業の環境問題への取り組みやすさにつながります。
・環境に配慮した製品・サービスを選ぶ(レベル2)
・ESG投資(※2)で環境に配慮する企業を応援する(レベル2)
※2 ESG投資:環境・社会・企業統治の三つの観点から企業を分析、評価した上で投資先を決める方法

◇地域の環境活動などに参加する
活動などに参加することで、環境保全に貢献することができます。
・山林や里山を保全する(レベル1)
・身近な生活空間に緑を増やす(レベル1)
・自然観察会や体験学習に積極的に参加する(レベル1)

その他にも、家庭などでできる取り組みがたくさんあります。詳しくは右の2次元コードから確認してください。
※二次元コードは本紙をご覧ください。

■市長メッセージ
◇豊かな自然をみんなで守り継ぐ
市長 越田謙治郎
川西市には、黒川地区の「日本一の里山」や、まちの中に木々が息づくなど、豊かな自然が各地に広がっています。自然は、住宅都市としての魅力を高めるだけでなく、暮らしに潤いをもたらしてくれる大切な存在です。
注目すべきは、市民団体の皆さんが熱意をもって自然保護活動に取り組まれていることです。そのおかげで、自然は守られ、生かされ、次の世代へと受け継がれています。
自然の場は、子どもたちの学びの場としても活用されています。小学生の環境学習や、中学2年生の「トライやる・ウィーク」の活動の場として、身近な自然が生きた教材となっているのです。この体験は、子どもたちにとってかけがえのない思い出となり、ふるさと川西への愛着を育むきっかけにもなっています。
令和6年度からは、自然保護活動団体への支援をさらに拡充しました。これは、地域の皆さんの活動を後押しし、より持続可能な自然との共生をめざすための一歩です。
環境問題は、政策の成果がすぐに目に見えにくい分野かもしれません。しかし、私たちの暮らしは、過去から受け継いだ自然の恩恵の上に成り立っています。貴重な財産を未来へとつなぐことこそ、今を生きる私たちの責任です。
自然は、放っておいて守られるものではありません。みんなで力を合わせて、地道に、着実に守っていく取り組みを続けていきたいと思います。

問い合わせ:環境政策課
【電話】072-740-1202