文化 まちの文化財(252)

■ガンニバルと大庄屋記念館(おおしょうやきねんかん)
ディズニープラスという有料配信チャンネルで、ドラマ「ガンニバル」のシーズン1(全7話)とシーズン2(全8話)が配信されています。
小城地区にある市立大庄屋記念館は、ドラマの中で主人公の警察官・阿川大悟が戦う後藤家のロケ地となりました。後藤家は山奥で林業を営む旧家であり、後藤家の牢屋として明延鉱山の探検坑道も使われ、大規模な撮影が2年に渡って行われました。
狩野巡査の発砲、「あの人」が阿川巡査を引きずる坂道、後藤家と警官隊の銃撃戦、松明を持っておしよせる村人、炎上する後藤家など多くの名シーンが誕生しました。シーズン2では全体の半分の場面で後藤家が登場します。
ドラマの解説では「後藤家との狂乱の戦いに自らを投じていく大悟は、止められない狂気の渦の先にある衝撃の真相を突き止められるか」と紹介されています。
ヤバイほど過激なドラマの中で、本物だけがもつ歴史的景観が上手く引き出されました。大庄屋記念館では撮影の小道具を置いた特別展示室を設けています。
ガンニバルの「聖地巡礼」には20代から30代の若い世代を中心に、関東や九州からも見学者が訪れています。開館日は土曜日と日曜日の週2日ですが、4月から9月で3000人以上、最大で1日に206人が訪れています。
(教育委員会歴史文化財課)