- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県朝来市
- 広報紙名 : 広報朝来 令和7年10月号
令和6年度の各会計決算がまとまり、第26回朝来市議会定例会で認定されました。
歳入・歳出・市債・基金の状況などを一般会計を中心にお知らせします。
◆朝来市の会計
朝来市の会計は、一般会計と6つの特別会計、3つの企業会計で構成しています。
一般会計は、子どもから高齢者まで市民全体の福祉の向上、教育・生涯学習の推進、経済・観光・農林畜産業の振興、道路・公園の整備など行政サービスの大部分をまかなっています。
令和6年度の一般会計決算額は歳入(収入)が221億9,025万円、歳出(支出)が213億7,595万円で差引き8億1,430万円の黒字決算となりました。このうち翌年度に繰越して行う事業の財源6,178万円を差引いた7億5,252万円が実質的な黒字となります。
▽一般会計歳入

▽一般会計歳出

〔歳入・歳出用語解説〕
▽歳入
・自主財源(市独自で調達できる財源)
市税…市民税、固定資産税、軽自動車税など
使用料及び手数料…市の施設の使用料や、各種証明書の発行手数料など
諸収入…事業収入や広告収入など
・依存財源(市独自で調達できない財源)
地方交付税…地方公共団体の収支不足や不均衡を是正するために国から交付されるお金
国庫・県支出金…特定の事業の財源として国や県から支出されるお金
市債…市が借り入れたお金
▽歳出
補助費等…各種団体への補助金など
人件費…市職員の給与や手当など
物件費…施設の維持管理など
扶助費…生活保護や児童手当、医療費助成など
普通建設事業費…建物や道路の建設など
公債費…市が借り入れたお金の返済金
繰出金…特別会計への支出
◆特別会計・企業会計
特別会計は、一般会計とは切り離し、独立した予算で行う会計で、市では国民健康保険、介護保険など6の特別会計を設けています。
一方、企業会計は、地方公営企業法の適用を受けるもので、特定の事業についての収入で支出をまかなう独立採算性をとっており、水道事業会計、工業用水道事業会計、下水道事業会計がこれにあたります。
令和6年度の特別会計と企業会計をあわせた決算総額は、歳入(収入)101億8,474万円、歳出(支出)103億3,697万円となり、決算収支では水道事業会計の資本的収支および下水道事業会計の資本的収支を除いて黒字もしくは歳入と歳出が同額となりました。
▽会計の内訳

◆市債(借金)、基金(貯金)の状況
令和6年度末の市債残高は、通常の償還に加えて、3億5,068万円の繰上償還を実施したことにより、前年度末より12億1,826万円減少(9.1%)し、121億6,947万円となりました。このうち、約7割は後年度交付税により補てんされます。
また、市の貯金ともいえる基金の残高は、昨年度末より2億1,298万円増加し、120億118万円となりました。
▽市債現在高の状況(一般会計)

▽基金現在高の状況(一般会計)

▽市民1人あたり
使った額:約78万円(約71万円)
市税の額:約15万円(約15万円)
市債(借金):約44万円(約48万円)
基金(貯金):約44万円(約42万円)
※( )書きは昨年度決算の数値
◆健全化判断比率、資金不足比率および経常収支比率
健全化判断比率とは、地方公共団体の財政破たんを未然に防ぐため、財政状況を把握し、悪化した団体に対して早期に健全化を促すため、毎年度決算時に判断指標を算定することが義務付けられているもので、その結果について市議会へ報告するとともに市民の皆さんに公表しています。
令和6年度決算に基づく算定の結果、全ての指標で早期健全化基準を下回り、市の財政は健全性を確保できています。また、公営企業会計の経営健全化の指標として「資金不足比率」がありますが、すべての公営企業会計でも健全性を確保できています。
また、経常収支比率は高いほど財源に余裕がなく、低いほど市独自の事業を行う余裕があること示す指標ですが、令和6年度は89.7%と兵庫県平均95.1%より低くなっています。
今後も行財政改革の取り組みを継続し、引き続き健全な財政運営に努めます。

※実質赤字額・連結実質赤字額がないため「-」と表示しています。将来負担比率について、公債費充当可能財源等が将来負担額を上回り、比率が算定されないため「-」と表示しています。
![]()
※資金不足額がないため「-」と表示しています。

〔用語解説〕
実質赤字比率…一般会計の赤字の割合
連結実質赤字比率…すべての会計を合わせた赤字の割合
実質公債費比率…公債費(借入金の返済)と、これに準ずる経費の割合
将来負担比率…企業会計・出資法人も含めた将来の支払予定額の割合
資金不足比率…公営企業会計ごとに事業規模からみた資金不足の割合
経常収支比率…歳入経常一般財源のうち、経常経費に充当される割合
問い合わせ先:財務課
【電話】672-6118【Eメール】[email protected]
