- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県たつの市
- 広報紙名 : 広報たつの 2025年9月10日号
動物愛護と適正飼育への理解と関心を深めていただくため、9月20日~26日は動物愛護週間と定められています。
■動物の飼い方について
ペットは私たちに安らぎや癒やしを与えてくれます。しかし、動物との暮らしは楽しいだけではありません。飼い主は、ペットが生涯を終えるまで飼うとともに、社会や近隣に迷惑を及ぼさないようにする責任があります。ペットを飼うときは、次のことについてよく考えましょう。
◆本当にペットを飼える環境ですか?
ペットの種類・品種や特性をよく理解し、あなたの住居やライフスタイルに適しているか確認しましょう。また、家族全員が飼うことに賛成しているか、アレルギーがないかの確認も必須です。
◆近隣に迷惑をかけないように飼育できますか?
【嗚き声】
犬に関する相談で多いのが鳴き声に関するものです。
「近所の犬が吠えて眠れない。」といった内容の相談が寄せられます。犬が頻繁に吠えると、周囲の人にとっては迷惑となる場合があります。吠える理由はさまざまですが、その理由を見極めて原因から対処することが大切です。しつけが必要な場合は、訓練士に相談することも考えてみましょう。
【糞の放置】
自宅の前やよく通る道などで見かける糞の放置。毎日このような状況であれば誰でも不快に感じるでしょう。
「糞の放置」は県の条例に違反する行為です。排泄は家で済ませるか、外で糞をした場合は必ず持ち帰るようにしましょう。
また、飼育場所で排泄した場合はすぐに片づけて衛生的な環境を保ちましょう。
◆一生にかかる費用を考えてみましたか?
食費、ペット用品費、健康管理費等、生涯を通してお金が掛かります。
◆万一飼えなくなった時のことを考えていますか?
人生の転機や、入院などのアクシデントがあるかもしれません。万一の時に代わりに飼ってくれる人を探しておきましょう。
■防災対策
災害発生時、大切なペットを守ることができるのは飼い主です。平常時の備えと緊急時の行動について考えてみましょう。
◆~平常時の備え~
【飼育場所の防災対策】
住まいの耐震強度の確認や家具の固定をしておきましょう。その上で、災害発生時にペットが自ら安全を確保できるように、日頃ペットが使用している隠れ場所の補強や固定もしておきましょう。
【所有者明示】
ペットに迷子札、マイクロチップ、鑑札、狂犬病予防注射済票等を装着し、飼い主の氏名や連絡先などが把握できるようにしておきましょう。
【ペット用品の確保】
救援物資の到着に時間が掛かることがあります。ペットの飼育に必要なものを、少なくとも5日分は用意しておきましょう。
【しつけと健康管理】
ペットと一緒に避難する時にケージやキャリーバッグを嫌がることがないよう、慣れさせておくことが必要です。また避難所では、ストレスから感染症に罹りやすくなります。普段から健康に注意し、予防接種やノミ・ダニの駆除をしておきましょう。
◆~災害時の行動~
【ペットと人の安全確保】
ペットを守るためには飼い主自身の安全確保が大前提です。自分自身の安全が確保できてからペットの安全を確保しましょう。
【避難所の確認/配慮】
災害の種類によって避難方法等は違ってきます。避難方法、避難所や避難ルートを確認しておく等情報収集をすることはとても大切です。
災害時、避難所に避難した際には、ルールを守り、他の避難者に迷惑をかけないようにしましょう。特に、動物が苦手な方やアレルギーを持っている方等への配慮が求められます。
また、避難や避難生活は人と同様にペットにとっても大きなストレスとなりますので、ペットの性質や行動も考えた十分な準備をすることが重要です。