- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県市川町
- 広報紙名 : 広報いちかわ 2026年1月号
感性豊かな人・まちづくりをめざして
◆新年を迎えて
市川町人権文化推進協議会 会長 松下洋一
新年あけましておめでとうございます。
本年も皆さま方と一緒に、人権文化の誇れる町づくりに努めたいと思います。
◆犀(さい)の角(つの)のように ただ独り歩め
昨年、市川町は合併70年を迎えました。合併当時から部落差別の解決は大きな行政課題でありましたが、昨年の6月議会において「市川町部落差別の解消の推進に関する条例」が制定されました。これは2016年(平成28年)に国の法律が制定されたことに伴うものであり、県内では6例目になります。
昨年の広報9月号(人権シリーズ368号)に、「結婚差別、土地差別、問い合わせ事案等、部落差別は依然として存在しています。特に情報化の進展に伴って、インターネット上での部落差別情報の発信などが横行しています。部落差別は許されないものであるとの認識の下、その解消を推進するために、この条例を定めました。」と必要性が書かれています。
ところで、インターネットは私たちの日常生活に大きな影響を与えています。本来は短時間で情報を収集したり、簡単に双方向の連絡が取れたりするツールとしての便利さがありました。しかし、今では悪意のある情報や偽情報、詐欺サイトへの誘導やコンピュータウイルスのバラマキ等、私には弊害のほうが大きいように思われます。
また、一番深刻な問題は匿名性の高い電子空間であるため、誹謗中傷がエスカレートしやすく、人間社会の分断化を招いたことは否めないと思っています。最近も、情報の信頼性を確認することもなくネット動画で扇動された人々が、真実を求めようとする人を死に追いやるという悲劇が起きています。
日本社会は同調圧力が強く感じられ、息苦しいといわれ続けています。目に見えない「世間」というつながりの強い社会から落ちこぼれないように、ただ流されて生きている人は相当数存在していると思います。
「犀の角のようにただ独り歩め。」このお釈迦様のことばは、「犀の頭部にそそり立つ太い一本角のように、独りで自らの歩みを進めなさい。」という意味です。インド犀は群れることなく単独で行動するといわれており、犀の一本角は孤独の比喩表現として使われているのです。
「ただ独り歩め」というのは孤独になれということではありません。日常生活における様々なつながりを自覚した上で、孤独を恐れることなく一度立ち止まり、真実や差別を見抜く眼を養うことではないかと思っています。そして、その時に出会った敬愛すべき先生・真実の教え・ほんとうの友だちが、これからの人生の孤独を支えてくれるとともに、真の生きる力を与えてくれると信じています。
《新年を迎えての寄稿》
▽人権標語入賞作品(2025年度)
あなたのえがお わらってるところ すてきだよ
川辺小学校二年 尾花 岳空
▽人権標語入賞作品(2025年度)
一人の笑顔で みんなが笑顔に 笑顔の バトンをつなげていこう
市川中学校三年 元田 苺花
問合せ:生涯学習課 人権教育啓発係
【電話】26-0001
