- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県神河町
- 広報紙名 : 広報かみかわ 令和7年5月号
■『人生会議』してみませんか?
神崎郡在宅医療・介護連携支援センター 中嶋 英伸(なかしま ひでのぶ)
「人生最後に食べたいものは何ですか?」
皆さんはこの質問にどのように答えられますか?「寿司」「ステーキ」「お母さんの作った卵焼き」などなど、いろいろなものを思い浮かべると思います。また、「最後は家族と一緒に食べたい」とか「大好きだったあのお店で」ということを思い浮かべる方もおられるかもしれません。
このように“人生最期のときを誰とどう過ごすか”、“どこで最期を迎えるか”などを元気なうちから考えておくことを『人生会議』と言います。人生最期の時期に、どのようなケアや医療を受けたいかを考えて、ご家族などの周囲の人や医療・ケアチームと話し合い、共有する取り組みのことです。例えば、「命にかかわる病気になったら余命を知りたいか」「口から食べられなくなったらどうしてほしいか。(胃ろう、点滴、何もしないなど)」などです。
ただ、いきなり人生最期のケアや医療について話をすることは、ハードルが高いかもしれません。まずは、あなたがいま大切にしていることや好きなこと、どのように過ごしたいかなどをご家族と話し合ってみましょう。難しく考えず、「好きな食べ物」「いまいちばんはまっていること」「好きなテレビ番組」「地球最後の日を誰と過ごしたい?」「もういちど行きたい場所」などなど、ゲーム感覚で話し合ってみてはいかがでしょうか。今後、院内でもそのような機会が持てる場を設けたいと考えています。
【電話】32-1331