健康 健康ダイアリー いい看取(みと)りと人生会議

誰しも、人生の最期の日を避けることはできません。だからこそ、その最期の日をどう迎え、どう見送るかは、私たち一人一人にとって大切な課題です。
毎年11月30日は、「いい看取りの日」。この日は、看取りについて考え、話し合うきっかけをつくる日として制定されています。

◆看取りとは
「看取り」とは、主に医療やケアの現場において、終末期にある患者や家族が最後を迎える際の支援やケアを指します。このプロセスは、患者が尊厳をもって生を全うできるよう、身体的、精神的なサポートを提供することを目的としています。

◆人生会議とは
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取り組みのことです。

人生会議では、次のようなことなどを話し合います。
・自分が大切にしていること(価値観)
・どんな医療やケアを受けたいか、または受けたくないか
・どこで最期を迎えたいか(自宅、病院、施設など)
・自分が意思表示できなくなった場合に代わりに判断してほしい人はだれかなど
この話し合いに正解はありません。また、気持ちや考えは時間とともに変化していくことから、人生会議は、一度きりではなく、人生の節目ごとに何度でも見直し、更新していくことが大切です。
「死について話すのは縁起でもない」と避けたくなる気持ちがあるかもしれません。死をタブー視するのではなく、これからをどう生きていきたいかを前向きに考えるために話し合うようにしましょう。その話し合いの結果が、家族や大切な人にとっても、迷いや後悔の少ない選択をするための支えになります。

◆エンディングノートとは
エンディングノートとは、人生の最終段階に向けての準備や思いを記すための大切なツールです。このノートには、自分の考えや希望、感謝の気持ちをまとめることができます。内容はさまざまで、葬儀に関する希望、財産分配の指示、家族や友人へのメッセージなどが含まれます。

◆エンディングノートを活用した人生会議をおすすめしています
太子町版エンディングノートを高年介護課で配布しています。
自分自身や家族にもしものことがあったときのために備えて、このノートに記録しておきましょう。
また、ノートに書いたことを基に、家族やかかりつけ医など周囲の人と話し、ノートの保管場所を知らせておきましょう。西播磨地域(広域)での取り組み
西播磨地域では、兵庫県と各市町、医療・介護関係者が連携し、人生会議に関する啓発の取り組みを行っています。

◆西播磨ACP啓発キャンペーン共通メッセージ
「伝えておこう私の気持ち 聞かせてくださいあなたの気持ち~ACP(人生会議)してみませんか~」
11月30日は人生会議の日です。
自分らしく生きてほしい。自分らしく最期まで生きたい。そのために、信頼出来る人に今の気持ちを伝えてみませんか。
もしもに備えた転ばぬ先の人生会議!この機会に考えてみませんか。