子育て (町立学校の在り方検討委員会を設置)「子どもファースト」な学校環境づくりのために

子どもたちが笑顔で学び続けられる環境をどう守っていくか。町教育委員会は、人口減少が進む中で学校の在り方を見つめ直すため、「佐用町立学校の在り方検討委員会」を設置しました。

◆町立学校の在り方を検討へ
子どもたちが安心して学び、笑顔で成長できる学校環境を次の世代へつないでいくために、町教育委員会では、今年8月に「佐用町立学校の在り方検討委員会」を立ち上げました。
委員会のメンバーは、幅広い知見を得るために、学識経験者をはじめ、連合自治会の代表、PTAや保護者会の会長、学校長、教職員、公募委員、行政職員など、多様な立場の方々から幅広く意見をいただける構成としています。
この委員会では、今後の児童生徒数の推移や教育環境の変化を見据え、町立学校の将来の在り方を幅広く議論し、子どもたちにとってよりよい教育環境を実現するための方向性を検討していきます。

◆少子化により進む学校の小規模化
本町の児童生徒数は、平成23年度の1381人から少子化の影響により減少を続け、令和7年度には793人と約57%まで大きく減少しました。
一方で、令和2年度の学校統合以降、学校数の変動はないため、小中学校の小規模化が進行しています。さらに、令和6年度に生まれた子どもの数は34人まで減少しており、今後は学校規模の維持が、より難しくなることも想定されます。
すでに児童生徒が10人以下の学年もあり、小学校では4年後の令和11年度以降に複式学級となる学校が出る見込みです。また、中学校でも、7年後には全校生徒数30人以下、10年後には20人を下回る学校が出ることが予測されています。

◆子どもたちの学びを支える持続可能な学校づくりへ
小規模な学校には、きめ細やかな指導や一人ひとりの特性を活かした教育といったよさがあります。一方で、集団で活動する機会が減ったり、児童生徒同士が刺激し合う場が少なくなったり、部活動の継続が難しくなるなどの課題もあります。
学校統合を行うか、小規模のよさを生かした学校づくりを行うか。こうした状況をふまえ、町教育委員会は、義務教育9年間を通して子どもたちが夢や目標を持ち、「生きる力」を育むことができる持続可能な学校環境づくりをめざし、「佐用町立学校の在り方検討委員会」に意見を求めることにしました。

●小学校児童数の推移

●中学校生徒数の推移(実数)