くらし 西はりま 天文台だより

◆第56回 星の集まり「すばる」
日が暮れたあとの東の空に、星がいくつも集まっているところが見えることがあります。よく見ると、星が一つではなく、ぼんやりとにじんで輝いて見えるはずです。それが「すばる」と呼ばれる星の集まりです。
11月の初めごろは夜8時に東の空の少し高いところ(約30度)、月の終わりごろにはさらに高い位置(約50度)に見えます。月明かりの少ない夜に探してみるのがおすすめです。双眼鏡を使うと、さらにたくさんの星が見えてきます。
すばるは、およそ100個近くの星が寄り集まってできていると言われています。秋の澄んだ夜空にきらめく「すばる」、ぜひ肉眼でも双眼鏡でも眺めてみてください。

兵庫県立大学 西はりま天文台
准教授 石田俊人