くらし 町政懇談会を開催しました

本年度の町政の取り組み状況の説明と、町民の皆さんの考えや思いを直接お伺いし、町政に関する意見を交換する「町政懇談会」を、10月8日に小代区総合センター、9日に村岡老人福祉センター、10日に香住文化会館で開催しました。

■令和7年度 町政の主な取り組み状況
(1)安全・安心なまちのしくみづくり
「治山治水対策の推進」
集中豪雨や台風などによる被害を防ぐため、町管理河川のしゅんせつや改修工事などを行っています。
「消防防災力・防犯体制の強化」
大規模災害時における救援、救護、復旧活動の拠点として香住区山手地内に整備を進めています地域防災拠点施設については、11月末に竣工の予定です。

(2)活力あるまちづくり(農林水産業の振興)
「農業の振興」
令和7年度から新たな対策期間に入る第6期中山間地域等直接支払事業および第3期多面的機能支払事業の取り組みを推進することで、さらなる耕作放棄地の増加防止と安定的な農業経営を図っています。
「畜産の振興」
世界農業遺産の保全と活用に重点的に取り組むとともに、優良系統の維持と生産規模の拡大による畜産業者の経営安定を図っています。
「林業の振興」
森林環境譲与税を活用し、条件不利地での間伐、自伐型林業者の森林施業および集落主体の森林整備に対する支援などを行っています。

(3)活力あるまちづくり(観光業・商工業の振興)
「商工業の振興」
外国人受入費用補助による事業者の負担軽減を図るとともに、従業員の社宅改修経費を支援しています。
「観光業の振興」
地域の観光資源を生かした魅力発信を行い、観光需要の増加に向け、観光イベントの支援を行うとともに、観光ホームページやSNSなどを通じた情報発信を行っています。

(4)将来を担うひとづくり(移住定住、結婚、子育て、教育)
「ふるさと納税の推進」
事業者との連携強化、魅力的な返礼品の開発や品目の拡充、PR体制の充実などを推進しています。
「妊娠・出産・子育て支援の充実」
4月から「妊婦のための支援給付事業」により、妊娠・出産の不安軽減と経済的支援を行っており、10月からは「子ども遠距離通院交通費助成事業」により、治療や入院のために子どもを遠方の医療機関などへ通院させる際に要した交通費の一部助成を行います。
「教育振興基本計画の推進」
令和8年度に策定する「第3次香美町教育振興基本計画」の見直しに向け、児童生徒、保護者、教職員および町民を対象としたアンケート調査を実施しています。
「学校再編」
令和4年度に策定した学校再編計画に基づき、再編に向けた検討、準備を進めています。
「部活動地域移行(地域展開)の推進」
「部活動のあり方検討委員会」において、地域展開の方法および開始時期の検討や推進計画の策定に取り組んでいます。

(5)安心な暮らしづくり(保健、医療、福祉)
「健康づくりの推進」
インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など各種予防接種に係る費用の一部助成による負担軽減を継続しています。
「高齢者福祉・障害者福祉の充実」
「医療と介護の連携」に関する取り組み、課題となっている障害者支援施設の改修について検討を行っています。

(6)住民サービスの向上(行財政運営)
「情報環境の整備と情報発信の充実」
光回線サービス未提供の世帯に対して、衛星通信サービスへの加入に際し、本年度から初期費用の一部を補助しています。 また、ホームページの令和8年4月のリニューアルに向け、新たなホームページの作成を行っています。

■意見交換
各会場の意見交換でいただいた主な意見の要旨をご紹介します。紙面の都合上、全ての内容を記載できませんが、ご了承ください。

○香住区
問:香美町はどこに行っても無駄な雑草が生えていない、汚いごみが落ちていない、そのような観光地にふさわしいまちづくりをぜひ進めていただきたい。
答:観光を頑張ろうというまちとして、道路の環境整備には従前から注意を払っている中、本町では香美町環境美化推進隊を配置し、毎日町内をパトロールしながら除草には努めているところです。(町長)

○村岡区
問:香美町出身の大学生が村岡商店街の古民家を改修し、高校生が放課後に学習をする場や地域の憩いの場づくりを行っている。これはふるさと教育の成果であり、このままふるさと教育を発展させていただきたい。また、村岡区小学校の再編計画について聞かせていただきたい。
答:民間の力で空き家の活用など、さまざまな形で地域展開を頑張っていただいていることに、本当に頭が下がる思いです。(町長)
学校再編計画につきましては、統合後の校舎の位置を決定するための協議を行い、その後に校歌・校章などをどうするのかについて、協議を進めていくことが本年度の流れになっています。(教育長)

○小代区
問:小代区に関係する大谷バイパスや小代物産館について、進捗状況など詳細をお聞きしたい。
答:大谷バイパス2期ということで、野間谷から忠宮までが令和4年度に事業化され、測量・調査などが進められていますが、工事費の高騰などもあり、多額の予算がなかなかつきにくい状況であるため、県に要望するとともに、町長から直接国土交通省にも支援をお願いしたところです。(建設課長)
小代物産館につきましては、木造の平屋建てで面積が約300平方メートルのコンパクトなものにします。令和8年12月の完成を目指しています。(小代地域局長)