- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和8年2月号 vol.245
文化財に関わる新温泉町民の輪を広げ、また、子どもから大人までの幅広い年代の方に興味・関心を深めてもらうため、町内に数多く分布する文化財を隔月で紹介します。
■第19回居組七坂尾の一本松
新温泉町役場本庁舎入口には大きな木の衝立のようなものが置かれています。これはかつて居組にある七坂八峠に実際に立っていた松の根本を切り出したもので、種別としては「標本」となります。七坂八峠は但馬と因幡の国境にあたり、海岸線をゆく「浜街道」として多くの人や物が行き交いました。
「一本松」の名で親しまれた松の木は樹齢350年以上と推定され、幹回り5.5m、高さ25mに達し、枝が四方八方に30m以上にわたって伸びる巨木でした。その堂々たる姿は海上をいく船の上からでも確認することができたと言われています。
昭和37年に兵庫県の天然記念物に指定された一本松ですが、20年後の昭和57年に害虫による被害で枯れ、伐採されました。その際「学術的な価値を失った(現状を保てなくなった)」という理由で文化財の指定も解除となっています。
その後現在の形で保存が図られ、平成元年に再び町指定の文化財となりました。かつて旅人を見守った松の木は、今は役場を訪れる人々を見守っています。
(平成元年5月18日町指定天然記念物)
問合せ:生涯教育課文化財室
【電話】82-4490
