- 発行日 :
- 自治体名 : 兵庫県新温泉町
- 広報紙名 : 広報しんおんせん 令和7年4月号 vol.234
■第31回「文化会館ふれあい交流会」を開催しました。
2月13日(木)、文化会館の交流事業のひとつ、「文化会館ふれあい交流会(旧:高齢者交流会)」を開催し、18名の方に参加をいただきました。最初に「健康講座」として、新温泉町保健福祉センターの得田美喜子管理栄養士から「フレイル予防について」のテーマでお話を聞きました。「フレイル」とは体力や気力の余力が減り、心や体、社会的な機能が低下した状態のことであり、長期間放置していると「要介護状態」になる危険性が高くなる。(1)美味しいものが食べられなくなった(2)疲れやすく何をするのも面倒だ(3)体重が以前より減ってきた、これらのうち一つでも当てはまると気を付ける必要がある。しかし、3つのポイントでフレイル予防ができる。「栄養」(バランスの取れた食事を3回しっかりとる)「身体活動」(ウオーキング・ストレッチなど)「社会参加」(趣味・ボランティア・就労など)。運動と合わせてしっかりと栄養を取ることで効果的なフレイル予防と改善になることなどを学習しました。
続いて、美方警察署の森警部補と枡田巡査部長から、「交通安全と防犯について」のお話を聞きました。令和6年の美方警察署管内の交通事故の発生件数は、人身事故36件(令和5年は66件)、物損事故885件(令和5年は840件)、死亡事故2件(令和5年は1件)であった。人身事故の発生は火曜日と水曜日が多く、時間帯では午前9時から10時台、午後1時から2時台が多い。事故の原因は前方不注意が最多で、次にハンドル・ブレーキ操作ミスである。70歳からの免許更新は「三度目の正直」と覚えてほしい。はがきが来れば、(1)電話(講習予約、教習所)(2)講習(教習所)(3)警察(更新)。このことを覚えて免許が失効されないように留意してほしい。
防犯のお話では、SNS型投資・ロマンス詐欺が多発している。兵庫県下では令和6年11月末時点で被害件数852件、被害額99億円である。「還付金があります」「ATMに行ってください」「キャッシュカードを預かります」「暗証番号を教えて下さい」などの電話はすべて詐欺だと思え、など多くのことを学びました。
人権学習では、「ネット社会における部落差別と人権」をテーマにした人権啓発DVD『大切な人』を視聴しました。現代社会におけるインターネットは利便性が高く、SNSや動画投稿サイトなどを通して自由に意見表明することができるが、一方で、インターネット上では、部落差別・外国人差別といった偏見や差別を助長するような情報を発信する行為が見られる。また、インターネット上の一部の情報が、誤った認識や差別意識を助長し、表現の自由を逸脱した許されない行為もある。差別のない社会、誰もが一人の人間として尊重される社会の実現を目指すことを目的としたドラマでした。
そして、参加者の皆さんがお待ちかねの手作り昼食は、文化会館料理教室生の8名の方々に腕を振るっていただきました。この日の献立は、「赤飯」「手作りハンバーグ」「含め煮」「スイートポテト」「卵の信田煮」「つみれ汁」でした。大変美味しい食事を提供していただきました。
とても、楽しく有意義な交流会になりました。
■令和7年度「人権学習会」のテーマは『社会におけるこどもの人権~こどもが安心して暮らせる社会の実現をめざして~』
文化会館では、同和問題をはじめ、女性、子ども、高齢者、障がいのある人、外国人、ハンセン病、インターネットによる人権侵害などの様々な人権課題をテーマにして、各種団体や地域住民、町職員を対象にした人権学習会を年間延べ50回程度実施しています。
令和7年度の人権学習会のテーマは『社会におけるこどもの人権~こどもが安心して暮らせる社会の実現をめざして~』です。令和6年度に兵庫県が作成した人権啓発DVD「あなたのいる庭」を視聴し学習します。社会には、虐待や貧困、死別など様々な理由で保護者と暮らせず、児童養護施設など社会的養護のもとで暮らしているこどもたち、そして社会的養護下から自立したが、家族からのサポートを得られずに生きる人たち(ケアリーバー)がいます。社会的養護の現状や実態を知る人は少なく、世間からの無理解と偏見にさらされ、居場所を見つけ出せず、進学や就職など生きる上で様々な困難に直面している現状があります。
次代の社会を担うこどもたちが自分らしく幸せに成長でき暮らせるように、社会全体で支えていかなければなりません。「こどもと人権」について改めて考え、誰もが一人の人間として尊重される社会の実現を目指すことを目的として、このドラマは作成されています。
問合せ:新温泉町文化会館
【電話】82-3328