くらし 消費生活センターからのお知らせ 賃貸住宅の原状回復?

■Kさん(60歳代女性)
娘が2年間居住した敷金と礼金が0円の賃貸アパートを退去した。原状回復費用として、ハウスクリーニング代5万円、鍵交換代2万円、フローリング修理代3万円など合計10万円を請求された。ハウスクリーニング代は契約書に記載されていたので支払う予定だが、フローリングは入居時から複数のキズがあったので支払いたくない。

▽原状回復とは?
賃貸借契約の『原状回復』とは、借主が故意や過失によって生じたキズや汚れなどを元に戻すことです。契約終了後には、貸主は、原状回復の義務を負いますが、貸主の責任ではない損傷など、普通に使用して生じた損耗、経年劣化については原状回復を行う義務はありません。

▽入居前に現状確認を!
入居時には、賃貸住宅のキズや汚れなどがないか、備え付けの設備はきちんと動作するかなど、できる限り貸主と一緒に、写真を撮ったりメモを取ったりしながら現在の状況をしっかり確認しましょう。

▽入居中の修繕は?
入居中に雨漏りや水漏れなどトラブルが起きた場合には、すぐに貸主に連絡しましょう。賃貸住宅の使用に必要な修繕は、原則として貸主に義務があります。貸主に無断で修繕を行うと退去時にトラブルになる場合があります。

▽初期費用ゼロの『ゼロゼロ物件』?
敷金や礼金などの初期費用がかからない物件があります。こういった賃貸物件は、借主にとって高額になりがちな初期費用が抑えられるメリットがある半面、退去時に原状回復費用がそのまま請求されるため、まとまった額の支払いが必要となる可能性があります。

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相談は無料で、秘密は厳守します。

問合せ:新温泉町消費生活センター(町民センター内)
相談受付:月~金曜日(祝日、年末年始を除く)
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