健康 薬草逍遥(やくそうしょうよう)

毎回「薬草」に関わる内容を連載でお届けするコラムです。

■カラスウリ
今の季節は、花と葉だけですので、気を付けなければ見過ごしてしまうでしょう。青い果実か若葉を採集すれば、山菜として利用できます。未熟な青い果実を採集したら、スライスして、汁の具にすることができます。塊根(かいこん)を10月以降に掘り取り、洗ってコルク層を除いて乾燥したものが土瓜根(どかこん)で、別名を王瓜根(おうかこん)とも言い、1日5~15g程度を煎(せん)じて服用するか、粉末を1回に4~5g服用すれば、利尿、通経、催乳の効果があり、黄疸(おうだん)、頻尿、下血、腎臓病、乳汁不足、血の道、ぜん息などに利用されます。また、秋から冬にかけて果実を採り、中から種子を採集し、水洗後、乾燥したものが王瓜仁(おうかにん)で、鎮咳(ちんがい)、鎮静剤となるほか、黄疸、肝臓病、血の道、下血に用います。特に風邪で、咳が出て、なかなか治らないときに用いるとよく効きます。

※当市で「薬草活用講演会」をしていただいた村上光太郎先生の連載より一部抜粋

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