- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県山添村
- 広報紙名 : 広報やまぞえ 令和7年11月号
〔質問〕奥谷和夫 議員
▽参議院選挙と排外主義について
7月の参議院選挙で排外主義や女性蔑視などを掲げる政党の主張が見られた。また、排外主義をあおる事実と異なるフェイクニュースやデマがSNSなどで拡散された。このことは村内にも影響を与えていると考える。
本村としても、正確な情報をもとに、排外主義を無くし人権と民主主義の徹底に努めるべきと考えるがどうか。
〔答弁〕野村 村長
今回の参議院選挙においては、外国人の受入れ抑制など排外主義的な考えが争点となっていた。日本での外国人は近年急増しており、外国人の事故、犯罪のニュースも目立つようになってきた。そうした状況もあり、今回の参議院選挙の争点になったと思われる。また、日本に住む外国人のフェイクニュースも多く発信されており、留学生の3%ほどしかいない国費留学生などに生活費が支給されている例を取り上げ、まるですべての留学生が優遇されているかのように報道されている。また、外国人の生活保護は、永住者や定住者に限られており、生活保護全体の3%未満にもかかわらず、外国人が生活保護費を乱用しているなどのフェイクニュースが発信されていた。現在日本は労働力不足により、技能実習生など多くの外国人労働者を受け入れている。確かに一部の外国人による犯罪ばかりが目に付くが、介護現場など、日本において欠かせない労働力となっている。山添村においても、すでに多くの外国人労働者がおられ、今後も外国人労働者や移住者が増えることは確実である。そんな中で、私たちはSNSなどによる様々な情報に対して、その内容を正しく判断し対応する必要があると強く考える。デマや不確実な情報に対して、しっかり判断していく事が大切である。様々なデマや中傷に惑わされない山添村でありたいと願っている。差別問題は、コミュニケーション不足によるところも大きい。外国人の方とは、言葉の壁、文化、習慣の違いはあるが、お互いに尊重し合い、デジタル機器も活用しコミュニケーションを取り、多文化共生に努め、差別のない村づくりに取組んでまいる。
