- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県十津川村
- 広報紙名 : 村報とつかわ 第766号 2025年7月
■十津川の大踊 大阪・関西万博で披露
河瀨直美さんプロデュース「NARAtive」イベントも
大阪夢洲で開催されている大阪・関西万博で、5月27日~29日に奈良県の伝統文化や芸能を紹介するイベント「ALL NARA FESTIVAL」が開催されました。28日には、小原踊り保存会・武蔵踊保存会・西川大踊り保存会がそれぞれ「十津川の大踊」を野外の大型アリーナで披露しました。
6月12日には河瀨直美プロデューサーが展開する、映画制作プロジェクト「NARAtive」のトークイベントが開催されました。また、20日までの9日間、「NARAtive」プロジェクトで制作された9作品の特別上映も行われました。初日の12日には十津川村で撮影された「祈-Inori-」が上映され、上映後は同作品の監督ペドロ・ゴンザレス・ルビオさんと河瀨さんのトークセッションも行われました。プロジェクトで制作された作品の撮影地となった自治体が展示を行うなど、多くの来場者に奈良の魅力を発信しました。
■十津川少年野球クラブ 活動報告
新入部員を迎えて元気に楽しく活動中!
十津川少年野球クラブが、4月~6月に開催された学童野球大会に参加した結果をお知らせします。
※大会の結果は本紙をご覧ください。
◇チームからメッセージ
現在所属している18人の選手のうち、今年は新入部員13人というフレッシュな顔ぶれで、新しい仲間とともににぎやかに活動しています。
春にはボールの扱いに慣れるところから始めた仲間も、今では大会でハツラツと楽しむことができています。技術の向上はもちろん大切ですが、何よりも仲間と一緒に体を動かす楽しさ、試合に向けて力を合わせる喜びを大切にしています。練習はいつも笑顔と元気がいっぱい!初心者も大歓迎で、みんなで励まし合いながら日々成長しています。
野球を通じて礼儀や協調性を学び、心も体もたくましく育っていく。そんなクラブを目指しています。これからも「楽しい野球」を合言葉に、仲間とともに前進していきます!
■新十津川町で開町135年記念式典
開拓先人の苦労と偉業に感謝と敬意
6月20日、北海道新十津川町の総合健康福祉センター「ゆめりあ」で、「令和7年戦没者・開拓物故功労者・消防殉職者追悼式」と「開町135年記念式典」が開催されました。
式典には、奈良県から福谷健夫副知事や川口延良副議長、五條市から平岡清司市長、十津川村からは玉置広之村長や温井利一村議会議長などが参列しました。式典では、明治時代に十津川郷から北海道へ移住し、現在では道内でも有数の穀倉地へと発展させた開拓先人たちの苦労とその功績に感謝と敬意を表して、参加者から献花が行われました。
玉置村長は祝辞の中で、「町民の皆さまの努力を見習い、十津川村も人と人のつながりを大切にする村づくりに向けて、絶え間ない努力を重ねてまいります」と述べ、新十津川町が目覚ましい繁栄を遂げてきた敬意とお祝いの言葉を贈りました。
■野外彫刻[ONKAI]竹筒に完成
ルーカス・キューネさん制作「自然と自身の音を感じて」
大字竹筒に野外彫刻「ONKA(I音階)」が完成しました。「ONKAI」はドイツ出身の音響彫刻家ルーカス・キューネさんが設計した作品。雅楽をモチーフにしたこの作品は、コンクリート製の10本の円筒型のオブジェが連なっています。特殊な工法によって制作されており、資材とともにエストニアから技術者を招き施工が行われました。制作にあたっては、大前建設が協力し、完成を支えました。
6月21日と22日には、作品の完成を祝ってオープニングイベントが開催されました。21日の記念式典では、十津川太鼓倶楽部 鼓魂による和太鼓演奏や、武蔵踊保存会が大踊りを披露しました。また、世界的に活躍するアーティストのパフォーマンスやマルシェの出店、ワークショップが開かれ、2日間に渡ってにぎわいました。
「ONKAI」の中では、風や川のせせらぎなど周囲の自然の音や、人の声や楽器などのさまざまな音の響きを楽しむことができます。制作に協力してきた大阪公立大学特任教授の中川眞さんは、「この作品が地域でコミュニケーションを重ねて成長していき、竹筒、十津川村、ひいては紀伊半島の地域活性化につながることを祈っている」と期待を寄せました。