- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県下北山村
- 広報紙名 : 広報下北山 2025年2月号
一般質問
■質問者 北 德次議員
▽出没するクマへの対応と予防対策について
質問:本年も集落内においてクマの出没が相次ぎました。
幸い人災には至っていませんが、本村におけるクマ出没に対する対応と、人、農林産物への被害を含め予防対策、捕獲や駆除についてお考えを伺います。
答え:農林建設課長
これまでクマは6月から10月にかけて集落付近への出没や、集落の民家裏に設置されたミツバチの巣箱、数個が荒らされ、また栗の実を捕食する様子が目撃されています。出没のたび村では捕獲檻の設置申請を県に提出し、防災行政放送にて注意喚起を行いました。また、地元警察、猟友会と共にクマ出没の際の対応方法についても話し合いを行っており、猟銃での有害獣鳥獣捕獲も一定のルールに従って行う必要がありますが許可も頂きました。なお、環境省のレッドリストに指定されており殺処分はできず、基本的には駆除は難しい状況です。
今後村としては人への被害を未然に防ぐため、令和7年度奈良県のクマ対策事業を活用し民家付近の放任果樹の伐採を検討しており、あわせて民家付近に設置しているミツバチの巣箱の移動等も今後呼びかけていきたいと考えています。
■質問者 和田晃裕議員
▽農林業、特産品への取り組みについて
質問:議会の産業建設常任委員会で過日、11月1日視察訪問した高知県本山町では、杉や桧の原木価格が下げ止まりの今、自営業として原木シイタケ用のクヌギの栽培が行われ特産品として確立していました。薪作りを含めコツコツ稼ぐ小さな林業も魅力があると考えており、クヌギの人工林植栽への補助もあると聞いています。また、クヌギの植栽は、居住地と山との緩衝地にもなり獣害対策にも役立つのではと思います。村はこの取り組みを進める考えは無いか伺います。
答え:農林建設課長
クヌギの植栽をしたい方には、植栽補助が0.1ヘクタール以上、森林計画を立てる等の条件はありますが、国の補助に対して県の上乗せ補助があります。
質問:さらに言えば村の森林管理の全体計画が分かりにくく感じますし、森林環境税の全体的な使途についてお聞かせください。
答え:村長
村では森林整備計画を立てて、それに基づき整備を進めています。環境税の使途等につきましては、今現在はできるだけ村産材の木材を活用した公共施設建設や、自伐型林業を中心に集落に近い森林の集約化を図るため主に使用しています。今後、公共施設の整備が一段落しますと、森林整備計画に沿って有効的な使途も広がってくると思いますし、村の森林の将来を考えていけたら良いと考えています。
▽スポーツ施設整備について
質問:11月16日から17日、下北山スポーツ公園人工芝グラウンドと天然芝の多目的グラウンドで第10回きなりカップ女子サッカー大会が行われ、近畿一円から強豪6チームが参加しましたが、初日にあいにく雨があり、天然芝グラウンドの一部が大変水はけが悪く、部分的にぬかるんだ状態でプレーされていました。グラウンド状態が良いことはスポーツ合宿地に選ばれる必要条件と考えます。今後の改善への取組についてお聞きします。
答え:地域振興課長
天然芝グラウンドについては専門家の作業指導を受け令和3年から整備を行ってきました。おかげ様でスポーツ合宿のお客様からは満足頂いているお声を多く頂いています。土壌が固いことによる水はけの悪さは課題になっておりまして、専門家に相談しながらスポーツ公園と連携して土壌改良の対策を練っている状況です。良質な天然芝グラウンドを維持するためには費用もかかりますが、サッカー合宿の聖地である本村に多くの方が訪れてくれることを目指してスポーツ合宿の環境整備に取り組んでいきます。