- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県上北山村
- 広報紙名 : 広報かみきたやま 令和7年4月号(No.685)
■福西議員
問:地方創生について ~「楽しい日本」を目指す!~
地方創生が始まって10年、石破内閣はこれまでの取組を振り返り、地方創生を再始動させるとしています。
「楽しい日本」とは、すべての人が安心と安全を感じ、自分の夢に挑戦し、「今日より明日はよくなる」と実感できることとし、「楽しい日本」を実現するため、政策の核心として「地方創生2.0」が起動され大いに期待するところです。
「地方創生」の目標は、単なる地方経済の再生ではなく、人口減少への対応と持続可能な社会を築くことにあります。そのためには、これまでの地方創生施策の枠を超え、地域に住む全ての世代の声を反映させることが重要です。
そして、上北山村の強み(自然・観光資源)を活かしつつ新しい発想を取り入れる事で、地域の活性化をより効果的に進められると考えます。
そこで4点お伺いします。
(1)国が進める「地方創生2.0」における5本の柱の1番目に、「若者や女性にも選ばれる地方」=「楽しい地方」をつくることを主眼としています。
新たな人の流れを太くするために、若者や女性が「楽しい」と思えるようなニーズに合わせた「暮らす・働く・楽しむ」の3つの視点から、新たに魅力を高める必要があると考えます。
新しいライフスタイルや働き方、地域コミュニティへの関わりやすさ、生活の質に対する要求が高まっている中、若者・女性にも選ばれる「楽しい上北山村」の構築に向けてどのように行動を進めるかご見解をお伺いします。
(2)「地方創生2.0」の基本的な考えの中に、地方の現場をできるだけ訪問・視察し、意見交換を幅広く重ね、地方の意見を直接くみ取り、今後の政策に生かすとしています。そして、本年、元旦にタブレット配信された「村長の年頭挨拶・村民の皆様へ」において、本年は「ウェルビーイングの実現」を政策の柱とし、より高い幸福度の追求をし、実現のためには地域と人とのつながりを高めることが重要であると示されていました。
そこで2月に各地域で開催された「村政懇談会」の評価と所感についてお伺いいたします。
加えて、各地域での意見、質問や要望、それに対しての回答、並びにその進捗状況など「村政懇談会」の議事録として今後ホームページ上で公開していただくと、理解が深まると思いますがいかがでしょうか。
(3)「地方創生2.0」が本格起動し、新たなビジョンが発表され、地方活性化に向け新しい政策が始動しますが、私はその中心に「子どもたちの声」が重要な役割を果たすべきだと考えます。
2月1日に開催された、やまゆり学園「ふれあい祭り」の発表では、児童生徒が、森林環境問題・観光商工業・関係人口の創出・獣害被害対策など、自分たちの村の魅力や問題を再発見し、将来を考え、行動していくという有益な発表会でした。
子どもたちが自分の目で見て、手で触れて感じた、これからの社会を創造する豊かで柔軟な発想は、未来に向けた新しい可能性を生み出す原動力になるはずです。
そこで、子どもたちの視点からも未来のために何ができるのかを共に考え、夢や感性を村の活性化に反映させるとともに、子どもたちの行政やまちづくりなどに対する関心をより一層高めてもらうために、「子ども模擬議会」・「子ども未来会議」の実施を積極的に検討していただきたい。
(4)地方創生の観点から、「誰もが安全・安心できる快適な生活空間の提供」を考える際、本村においては獣害対策が地域の持続可能性に直結する重要な課題です。
近年、シカ・イノシシ・サル・ツキノワグマなどの獣被害が深刻化し、農作物への被害、地域住民の安全への懸念が増しており、被害の拡大を防ぐための捕獲体制の強化と見直し、ICT技術の活用・地域ぐるみの防除活動が求められていますがご見解をお伺いします。