- 発行日 :
- 自治体名 : 奈良県上北山村
- 広報紙名 : 広報かみきたやま 令和7年6月号(No.687)
■今回のテーマ
生活習慣病の予防のために大切な運動について
一般的な生活習慣病といわれる病気(食生活や運動不足、喫煙、過度な飲酒が原因となるもの)には以下のようなものがあります。
糖尿病・肥満・高脂血症(脂質異常症)・高血圧症・心筋梗塞・脳卒中・肺がん・慢性気管支炎・大腸がん・肝硬変・肝脂肪
生活習慣病とは、遺伝の影響もあるといわれていますが食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒・ストレス・休息などの「日々の生活習慣」が、その発症や進行に関与する病気のことを指します。これらの「日々の生活習慣」要因が全て糖尿病や高血圧などの病気につながるわけではなく、生活習慣が複合的に組み合わさり生活習慣病が発症します。
生活習慣病には予後不良のものも多いため、予防が非常に重要となります。
そうは言っても人間は生活の変化を好まないものです。急に食事やタバコ、お酒をやめて定期的な運動を行い日々の生活習慣を変えるというのは難しいことです。そこで手軽にできるところから変えていきましょう。
土曜・日曜日のみの「週末だけ運動」でも糖尿病や高血圧のリスクは減少すると言われています。運動は自分がやりやすい方法で継続して行えば効果はあらわれるといわれています。
イギリスやアメリカの行った研究では週末の1〜2日のみの「週末だけ運動」のパターンの人は、全く運動をしていない人に比べ、高血圧や糖尿病、脂質異常症、腎臓病、心臓病、がん、脳卒中などの疾患のリスクを減らせることが明らかになったそうです。
また、運動を週に1〜2回行っている人は、運動をしていない人に比べて、心臓病による死亡リスクが40%低く、がんによる死亡リスクが18%低かったという研究結果が出たそうです。
「ウオーキングなどの運動を毎日行うのが理想的ですが、それができないという人も、運動をあきらめる必要はありません。どんな運動であっても全くしないで過ごすよりもしたほうが良いのです。週末しか運動できないとしても、効果は期待できます。」と研究者はアドバイスしています。
運動の時間がなかなか作れない!という声も皆さんからよくお聞きします。
休みの日に、まずはラジオ体操からでも実践してみましょう‼継続されることが一番大切であるといわれています。