くらし 令和7年9月 定例村議会 一般質問(1)

9月の定例村議会において、1名の議員による一般質問が行われましたので、その概要についてお知らせします。

■福西議員
問:職員懲戒処分と公金管理のガバナンスについて
本年6月27日付で役場職員が上司の決裁を経ずに公金60万円を引き出し、その紛失を報告しなかったとして、懲戒処分(定職6か月)を受けた件が公表されました。
これは個人の問題にとどまらず、組織的な統制や職務執行体制に重大な欠陥があったと考えます。その後の確認作業で、この職員は村の業務に加え、村内の地域団体の会計も一手に管理していたことが確認されました。
これに関し、管理上の不備に起因すると見られる数百万円規模の収支の不整合や使途が十分に裏付けられていない支出が確認されつつあります。一職員が個人で扱うには不相応な規模であり、到底看過できない金額です。
これは単なる個人の処分の枠を超え、組織としての内部牽制や監査、ガバナンスの欠如が疑われる重大な問題です。
本件について外部機関による調査・捜査が進められていることは承知していますが、ここで伺いたいのは行政として自らガバナンスやコンプライアンスをどう立て直し、再発防止を図るかという点です。本村の行政に対する信頼に大きな影響を及ぼしかねないこの事態を重く受け止め、以下の3点をお伺いします。

(1)処分に至るまでの経緯と情報公開のあり方について
本件は発覚から処分まで約8か月を要しました。
この間、村はどのような調査体制で事実確認や責任の所在を明らかにしてきたのか、その過程は、客観性と厳正さを持って行われたのか、また、村の公式発表は処分当日の紙面1枚にとどまり、村民への説明は十分とは言えません。事案の性質を踏まえ、今後どのように情報を公開し説明責任を果たすのか、ご見解をお伺いします。

(2)公金管理と、公会計ガバナンスについて
決裁を受けずに60万円の公金を引き出し、それを紛失していた事実は、村民の信頼を損ない、行政ガバナンスの崩壊を示す深刻な問題です。
本事案を受けて、令和7年7月1日から「上北山村準公金取扱規程」が施行されたが、規程をつくるだけでは、再発防止にはなりません。
役場内部の公金管理をどう再構築するか、内部統制の見直し、職員研修、管理職へのリスクマネジメントの教育など、実効性のある措置をどのように講じるのか、ご見解をお伺いします。

(3)補助金交付団体への会計チェックについて
村からの補助金や委託料を受ける地域団体でも、当該職員が長期間にわたり会計を兼任管理していた結果、収支に不整合が生じています。
外部団体に対する補助金監査をどう実効性のあるものにしていくのか、現行の補助金交付先への会計確認はどのように行われ、その水準は十分と考えているのか、さらに今後、帳簿・通帳・証憑類の抜き打ち確認や第三者監査、会計報告提出の義務化など、監査制度をどのように強化するのか、ご見解をお伺いします。

答:村長
(1)去る令和7年6月28日に新聞報道のあった不適正会計での職員処分について、ご説明いたします。
令和7年3月、企画政策課所管の上北山村地域活性化イベント実行委員会の令和6年度事業の事務引継ぎ、決算書作成業務を行う中、準公金の扱いである同委員会会計において複数の不明金が存在する事が明らかとなりました。
調査の結果、会計を担当していた職員が60万円を引き出したことを認め、かつ、紛失したと弁明していることから、「不適正な業務執行」で「事務処理に適性さを欠き、村民に重大な損害を与えた」ということで令和7年6月27日付で停職6ヶ月の懲戒処分とし、当時管理職であった課長、主幹についても管理監督責任があったことから戒告処分とし同日に公表しました。
このような不祥事を起こし、実行委員会会員の皆様、村民の皆様に多大なるご迷惑をお掛けしたことを深くお詫び申し上げます。
この件に関して、当該職員が関与する他団体の会計においても調査したところ、同様の不明金が存在することが明らかとなったため、更に調査を進め、現在、村の調査結果情報を受けて不明金が確認されている、上北山村地域活性化イベント実行委員会、奈良県猟友会上北山村支部、企画政策課親睦会の3団体から9月1日付けで当該職員に対して、会計業務遂行上の注意義務違反があるとして民法709条の不法行為に基づく損害賠償請求書が送られております。
今後、捜査の進展を注視し、刑事告訴を視野に関係した各種団体とも連絡を密にし、協議しながら、新たに判明することがあれば、追って厳正な処分を行うとともに、上北山村地域活性化イベント実行委員会等、村に使用者責任のある団体については、最終的には民事での司法判断も求めていきたいと考えています。
捜査等に支障のない範囲で広報できる段階になれば、速やかに村民の皆さまへの説明も行っていきます。
詳細な処分に至るまでの経緯については担当課長に答弁させます。