くらし 県政最前線 令和7年度 当初予算 笑顔あふれる未来のために
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- 発行日 :
- 自治体名 : 和歌山県
- 広報紙名 : 和歌山県民の友 2025年4月号
令和7年度当初予算は、過去3番目の規模となる6,138億円となりました。
県民の皆さん一人ひとりの幸せを追求し、寄り添い、笑顔にすることができるよう、昨年度に引き続き、次の5つの考え方に基づいた取組を進めます。
■5つの施策の柱
1 こどもまんなか社会の推進
こどもにやさしい社会の実現のため、学校給食費の無償化やこども食堂支援など、子育て支援やこどもの居場所づくりに取り組みます。
2 成長産業の創出
ロケットを中心とした宇宙関連産業やGX投資を呼び込むため、県内で活躍する人材の育成や再生可能エネルギーの導入促進に取り組みます。
3 地域産業の強化
熊野白浜リゾート空港の利用を促進し、観光振興や県内産業活性化につなげます。また、林道整備を加速化し、木材生産コストの低減等を図ります。
4 人口減少下におけるまちづくり
関係人口の増加や地域の賑(にぎ)わいづくり、公共交通の維持・確保や利便性向上などを推進し、住みやすく魅力ある地域・まちづくりを行います。
5 安全・安心で心豊かに暮らせる社会づくり
今後発生が懸念される大規模災害に備えるため、災害発生時の通信環境確保や受援体制整備をはじめとした防災・減災対策の強化に取り組みます。
■県予算の概要
予算総額 6,138億円(前年度比-142億円)
(単位…億円)
※端数処理の関係で、内訳の合計と総額が一致しない場合があります
▽予算用語解説
(収入関係)
地方消費税清算金…最終消費地に税収が帰属するよう都道府県間で清算されるお金
地方交付税…国が国税として徴収し、地方公共団体に配分されるお金
国庫支出金…特定の事業のために国から支払われるお金
(支出関係)
義務的経費…人件費や公債費(県の借金の返済に関する経費)など、支出が義務付けられているお金
投資的経費…長期間使用される道路や施設などの建設費
■県財政の見通し
県では、「財政危機警報」を踏まえ、既存事業の見直しや予算配分の重点化などさまざまな工夫を行い、財源の確保に努めてきました。
しかし、昨今の物価・金利・賃金の上昇、高齢化の進展等の影響で、人件費や公債費、社会保障関係費が増加し、今年度予算では74億円の収支不足が生じました。今回は県の貯金である県債管理基金から取り崩して必要額を確保することとしているものの、これらの経費は今後も大幅な増加が見込まれており、このままだと令和9年度には県の貯金が枯渇する可能性があります。
持続可能な財政運営と必要な予算確保のため、今後はより一層危機感を持って財源捻出の取組に努めます。
▽予算用語解説
社会保障関係費…誰もが安心して生活していくために必要な医療、介護、子育て等のお金
財政調整基金…年度間の財源の変動に備えて積み立てているお金
県債管理基金…県の借金を返済するために積み立てているお金
予算の詳細はこちら
本紙を参照ください
問い合わせ:財政課
【電話】073-441-2160【FAX】073-422-8384