くらし 地域を元気に!つながりを作る!〜地域おこし協力隊を紹介します〜(1)

■地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などの条件不利地域に移り住み、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民の生活支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。隊員は各自治体の委嘱を受け活動しており、任期はおおむね3年です。

■本市の取り組み
本市では、平成26年度から地域おこし協力隊を大都市圏などから受け入れており、これまでに17人の隊員が任期を終えています。任期終了後も本市に定着することを目的として家賃補助、住宅修繕費補助、起業支援を行っており、10人が引き続き本市に定住しています。
現在は国府町、用瀬町、佐治町、気高町、鹿野町の5地域に地域おこし協力隊を配置しており、各隊員は地域との連携を図りながら、それぞれのミッションに沿った活動を行っています。

□PickUp!
◆国府町地域おこし協力隊
次郎萬 仁美(じろうまん ひとみ)さん

▽就任したきっかけは?
きっかけとなったのは、子どもの成人や親の介護が一通り終わった時に、自分のために幸せに生きてほしいと娘に言われたことです。兎ッ兎(とッと)ワイナリーとのご縁があり、以前から国府町はすてきな地だと感じていました。体も元気なので、鳥取市に来て挑戦しようと決めました。

▽現在の活動は?
兎ッ兎ワイナリーに所属し、国府町の活性化に取り組んでいます。具体的には、国府DEI(であい)会議と連携し、空き家の現状調査や、移住者としての国府町での暮らしをSNSに投稿し、魅力の発信に努めています。風景や食べ物など、自分が良いと思ったものを投稿し、日常の目線でありのままを伝えるようにしています。
直近では、鳥取東高校の「鳥取学」という授業で、1年生と一緒に国府町の特産品を考えることがありました。国府町は万葉のふるさとということで、当時から食される発酵食品をテーマとして考え、生徒たちもたくさん意見を出してくれました。一生懸命に取り組んでくれて、とても嬉しかったです。こうして出会うことができたのも、地域おこし協力隊として国府町に来たおかげだと思っています。

▽みなさんに向けて
自分がそうであったように、年齢や性別に関係なく、自分のやりたいことにいつでも挑戦できるということを一番に言いたいと思います。
今後は、空き家を活用したゲストハウスの運営を目指して活動していきます。また、地域の居場所作りにも関わっていきたいと思っています。慣れない雪に苦戦していますが、これからも頑張ります!

◇鹿野町地域おこし協力隊
津田 夏海(つだ なつみ)さん
空き家活用などに取り組む「いんしゅう鹿野まちづくり協議会」に所属しています。現在は、まちに眠る古物や昔の木材を生かすための新事業に携わっています。蚤(のみ)の市などイベント企画もしています。ぜひ鹿野町へ遊びにお越しくださいね。

◇気高町地域おこし協力隊
山本 幸弘(やまもと ゆきひろ)さん
浜村地区活性化委員会にて就任し、現在3年目になりました。インスタグラムでの魅力発信、地域イベントの創出を行うほか、県立美術館オープニングでの貝殻節の披露も手がけています。一緒に活動していただけるみなさん、よろしくお願いいたします。