くらし 【特集】誰もが自分らしく生きるために(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県倉吉市
- 広報紙名 : 市報くらよし 2025年4月号
■多様性のある社会を目指して
制服に選択肢を設ける学校が全国的に増加するなか、市でも、中学校の制服が統一化され、男子も女子も自分に合った制服を選べるようになります。この機会に、全ての市民が「自分らしさ」を選べる社会にするため「男女共同参画」や「アンコンシャスバイアス*」について考えてみましょう。
*アンコンシャスバイアスとは?
無意識のうちに形成された偏見や思い込み、偏った物の見方
■市民802人に聞いてみました データでみる男女のホンネ
「令和6年度倉吉市男女共同参画に関する市民意識調査」より
◆男女の地位は平等になっていますか?
◆家庭内での役割に満足していますか?
今回の調査で、性別にこだわらず多様な生き方が認められるべきかとの質問に対し、80%が「そう思う」「どちらかといえばそう思う」と回答する一方で、男女の地位や役割には依然として偏りがあり、女性の方が家庭内の役割に不満を感じている割合が高いようです。
役割分担が偏る原因のひとつに、「アンコンシャスバイアス*」があります。無意識のうちに家事・介護は女性の仕事、自治公民館活動は男性の仕事という思い込みはありませんか。
家庭での役割について思っていることを家族で話し合うと、思わぬ発見があるかもしれません。
■選べる制服へ…
令和8年度の新1年生から、中学校の制服がブレザーに変わります。スラックスとスカートが選択でき、一人一人の個性が尊重された学校生活を送ることができるようになります。統一制服導入のきっかけや目的を、検討委員会の中山委員長にお聞きしました。
倉吉モデル中学校統一制服検討委員会
委員長 中山(なかやま)歩(あゆ)みさん
◆「制服を着たくない」という声
以前より「詰襟が痛い」「スカートが寒い」という生徒の声を聞くことはありましたが、近年では、ジェンダー*の意識から「自由に選びたい」という声も聞こえるようになっていました。
◆全国的に広がる制服の多様化
多様性や、快適さに配慮した制服に統一化する動きが全国的に進むなか、市のPTA連合会からも「制服のあり方を見直してほしい」という意見があがったことから、市全体の取り組みとして進められることになりました。
◆自分で考えて判断する力を
「なぜ制服を変えるのか」を子どもたちに考えてもらうために、講演会など学ぶ機会を設けました。その後、小学校1年生から中学校3年生までアンケートをとり、デザインを絞り込んでいきました。
大事なのは勉強に集中できることです。制服統一化により、そのための快適なスタイルを自分で選べるようになります。「自分で選ぶ」という体験を重ねることで、子どもたちの主体性を伸ばすことに繋がっていけばと思います。
*ジェンダーってなぁに?
身体的な性別に対して、社会の中で「男性らしい」あるいは「女性らしい」とされている役割や行動、考え方や見た目などがあることを、社会的性別=ジェンダーといいます。
■みんなで選んだ制服決定!
ネクタイとリボンは各中学校ごとでデザインが変わります♪(今年度中に決定。)
倉吉の豊かな自然や伝統工芸「倉吉絣」をイメージした“倉吉ブルー”
動きやすい!
ブレザー×ボトムなど、好きな組み合わせを選べる♪
◆point01
▽選べる
ひとりひとりが過ごしやすいスタイルを決められる。
◆point02
▽リユース
市内でデザインを統一することにより、兄弟姉妹や市全体で再利用できる。
◆point03
▽保護者の負担軽減
市内全体で同程度の価格で購入できる。耐久性もあり、家庭での洗濯が可能。
◆point04
▽安全・防犯
スラックスの採用や、袖口に反射材を使用することにより安全・防犯性が向上。
問合せ:学校教育課
【電話】22-8166
【FAX】22-1638
問合せ:人権政策課
【電話】22-8130
【FAX】22-8230