- 発行日 :
- 自治体名 : 鳥取県岩美町
- 広報紙名 : 広報いわみ 2025年4月号 No.787
■子どもへのまなざし
先日、2歳のお子さんを連れている知人に会いました。知人は、お子さんに優しい口調で話しかけ、できたことをその場でほめ、お子さんが嬉しそうにしている様子がとてもかわいくて、素敵な親子だと思いました。そして、自分の子育てを振り返り、自己嫌悪になりました。
子育て真っ最中の頃は、仕事や家事、育児に追われて余裕がなく、些細なことでかっとなってしまいがちです。親だって昔は子どもだったから子どもの気持ちがわかるはずです。それなのに、自分が親になると、子どもを感情的に怒ってしまい、子どもが嫌がることをしてしまいます。それは、子どもへの過度な期待によるものも影響していると思います。
児童精神科医の佐々木正美さんの著書『子どもへのまなざし』に、このように書かれています。
「本来、親が育児する喜びというのは、二つの観点があると思うのです。ひとつは子どもに期待できる喜び、もうひとつは、子どもを幸せにすることができる喜びです。このときに、できることなら、子どもを幸せにできる喜びのほうをずっと大きくもって、子どもに期待する喜びは小さくしていただきたいと思います。(中略)いま、この瞬間を、幸せにしてあげよう、その積み重ねが、この子の幸せになるのだという育て方がいいのです。」
子育て真っ最中の保護者の皆さんが、子育てが一段落したときに、大変だったけどやりきったわ~と感じてもらえるよう、保健師として関わらせていただけたらと思います。お気軽にご相談ください。
問合せ:
子ども未来課【電話】73-1424
子育て支援センター【電話】72-2922