その他 シリーズ「松江の文化力×未来」

松江の文化力の次世代を担う人を紹介します!

■Vol.22 『落語』で松江の歴史を語る
北村絵澄(きたむらえと)
現在、小学3年生。松江算数活塾落語教室で、落語家「活塾亭あーと」として活動。落語の他、ピアノと歌にも取り組み、国際コンクールでの受賞歴を持つ。

「お初にお目にかかります!落語を始めて2年、活塾亭〝あーと〟にございます!」
私は松江算数活塾落語教室でこども落語家として活動しています。普段は、水曜日に松江歴史館の『こども寄席』に参加し、練習の成果を発表しています。
私と落語の出合いは、小学1年生のときでした。友達の落語を観て、「体一つで、こんなにも多くのことを表現できて、観ている人に笑いを届けるなんてすごい!」と感動しました。
実際に落語を始めてみて、複数の登場人物を1人で演じることに難しさや楽しさを感じました。また、自分の表現次第で伝わり方が変わることを知り、さらに面白さを感じています。
私は演目で、松江の歴史をはじめ、さまざまな題材を取り上げます。中でも『小泉八雲の作品』を語ることが大好きです。作品を読み、八雲本人がその時どのように感じ、伝えたかったのかを想像して表現することを意識しています。
また、落語を通じて学んだこともあります。寄席で訪れたお寺が、学校に通えない世界のこどもの支援活動を行っていることを知りました。そして、普段私があたり前に好きなことができるのは特別なことだと知り、とてもショックを受け、私も何か支援したいと強く思いました。
家族と相談した結果、今、私にできることは『落語・ピアノ・歌』だと思いました。私はこの3つの力でチャリティーライブを行い、集まったお金を全額寄付できたらどんなにいいことかと思いました。そして、多くの人の協力のもと、10月に開催できることになりました。とても緊張しますが、本番まで何回も練習を重ねて頑張りますので、ぜひ多くの人に観にきていただけると嬉しいです!

◇チャリティーライブ
日時:2025年10月13日(月・祝)
会場:島根県民会館中ホール

この記事に関する問い合わせ:文化振興課
【電話】55-5517