- 発行日 :
- 自治体名 : 島根県益田市
- 広報紙名 : 広報ますだ 令和7年11月号
令和4年12月にスポーツ庁及び文化庁は「学校部活動及び新たな地域クラブ活動の在り方等に関する総合的なガイドライン」を公表し、公立中学校の休日の部活動の段階的な地域展開の取組を推進しています。
益田市教育委員会では、国のガイドラインを参考に「益田市学校部活動の地域移行に係る基本方針」を令和6年2月に策定し、地域展開に向けた取組を進めています。
※令和7年5月に、国は「地域移行」の名称を「地域展開」に改めました。
■なぜ部活動の地域展開に取組む必要があるのか
▽少子化が進行し部員不足となっている部活動が多くあります。
これにより廃部や単独校でチーム編成ができない部活動などが増えており、生徒の求める活動の場が減少しています。
→◎少子化の中でも、将来にわたり子どもたちが自分の希望するスポーツや文化芸術に継続して親しむことができる機会を確保する必要があります。
▽中学校教員の時間外在校等時間の大きな要因として、「学校の部活動に関すること」が挙げられます。
また、活動経験のない部活動を指導せざるをえない実態は、精神的にも大きな負担となっています。
→◎学校の働き方改革を後押しし、教職員の負担を軽減する必要があります。

■地域展開によって目指す姿
これまで学校で取組まれてきた活動が、学校では支えきれず持続できない状況にあります。そのため、今後は地域のスポーツクラブや団体及び地域の指導者の方々の協力も得ながら活動を支えていき、子どもたちが自分の希望に合ったスポーツや文化芸術等に継続して親しむことができる環境づくりを目指します。
また、地域展開を推進し、教職員の負担が軽減されることにより、教職員が子どもたちと向き合う時間をより多く確保し、学校教育の質の向上を目指します。
◎益田市教育委員会は、令和6年度から3年間を集中取組期間とし、令和9年度当初からすべての中学校において休日の部活動の地域展開の完全実施を目指します。
●補足(1)
現在、部活動に入部している児童・生徒にとって、休日の過ごし方が変わることになります。
家族との時間を持つことや自分のやりたいこと(部活動と同じ種目の活動、または異なる種目を地域クラブ等で行うこと、地域の行事等に積極的に参加することなど)を選択し、自分自身にあった休日を過ごすことができます。
●補足(2)
方針では、「休日の部活動の地域移行の完全実施を目指します」としています。一方で、大会やコンクール、練習試合、合同チームの全体練習については主に休日に行われています。
これらの活動については今後の課題であり、教職員の関わり方(大会引率等)とともに検討を重ねていく必要があります。
■活動機会の確保について
児童・生徒がスポーツや文化活動に自主的・自発的に参加できる機会を確保するには、持続可能性の観点から地域のさまざまな方々に関わっていただく必要があります。
益田市教育委員会では現在、部活動に関わっていただける方、地域の受け皿として活動していただける団体を募集しています。
▽学校部活動に関わっていただける方
「益田市部活動指導者バンク」制度があります。
市公式ウェブサイトに詳細を掲載していますので、登録をお願いします。
▽地域の受け皿として活動していただける団体 等
スポーツ関係については一般社団法人益田市スポーツ協会のホームページに、文化関係については市公式ウェブサイトに地域クラブ等の一覧を掲載しています。
児童、生徒、保護者の方へ周知するためにも、一覧に掲載することが可能な地域クラブや教室等の習い事がありましたらお知らせください。
「部活動地域展開」に関する詳細は市公式ウェブサイトに掲載しています
問い合わせ先:
部活動地域展開・部活動指導者バンクに関すること…市学校教育課【電話】31-0451
スポーツ関係の受け皿に関すること…市ひとづくり推進課【電話】31-0622
文化関係の受け皿に関すること…市文化振興課【電話】31-1045
