文化 日本遺産シリーズ

■出雲國(いずものくに)たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~
地域に点在する文化や風習、文化財などを一つの「ストーリー」として文化庁が認定している日本遺産。そんな日本遺産に、この地域のたたら製鉄(日本古来の鉄づくり)に関するストーリーが「出雲國たたら風土記~鉄づくり千年が生んだ物語~」として認定されています。
ここでは、日本遺産の構成地域である安来市・雲南市・奥出雲町が共同して、日本遺産の構成文化財を紹介します。

◯櫻井家住宅(奥出雲町)
櫻井家住宅は、江戸前期に屋号を「可部屋(かべや)」と称して鉄山業を営み、たたら製鉄で財をなした鉄師(てっし)頭取の住まいです。1738年に建てられた母屋など、多くの建物が国の重要文化財に指定されています。
本住宅は近世におけるたたら製鉄の中心地、奥出雲にあります。贅を凝らした佇まいは、昔の松江藩主・松平不昧公がお越しの際に本陣宿を務め、以後藩主が6度も訪れたといわれます。
また国の名勝である庭園には松平不昧公が命名したとされる「岩浪(がんろう)の滝」もあり、周囲の景観とともに紅葉スポットとしても有名です。

問合せ:観光振興課
【電話】0854-40-1054